マッシモ フィッカデンティ監督
誰がどうという前に、試合の流れから追っていくと、2-0にしたあとにも何度もさらに突き放すチャンスがありましたが、そこでしっかりと決めきることができませんでした。試合の流れは一つのエピソードでガラッと変わってしまうのがサッカーなので、相手に点が入った展開の中で少し流れが変わってしまいました。それでも、後半はずっと守っていたというわけではなく、決定的なチャンスも多く作りましたが、それを決められませんでした。試合の流れとともに全体的に体が疲れを感じたような最後は受ける形となってしまいましたが、我々がグラウンドでできていたことを考えると、もう少し楽な試合展開にもっていけたのではないかと思います。
―試合前に想定していたプランがあったと思います。そこから試合中に変えなければいけないことはあったのでしょうか?
先ほど私が試合を総括した内容で、なるべく最初のうちに自分たちが点を取って、相手に走らされるのではなく自分たちがペースを握り続けるゲーム展開へと持っていけたのですが、もっと決めきらなければいけませんでした。プランとしてはそういう方向へうまく進んでいたのですが、ああいった状況を変えるプレーがあったので。
逆にここまで5試合で、選手たちのためには、本当はもっとこういうプレーができるはずなのにと、こういう状況の中で、あらゆる言い訳を選手たちのために言ってあげたいという思いが本当はあります。今日の試合の流れ、エピソード、サッカーをどうやるかというところについて話をするならば、「予定どおりにスコアを挙げなければいけなかった」という答えになりますが、その背景には、(グループステージ期間は)すごく苦しいこちらでの生活、ホテルの部屋で過ごさなければいけなかったり、いろいろな苦しみを乗り越えて、結果として5試合勝ちきったことにフォーカスを当てていただきたいと思います。今日の試合の後半苦しんだことよりも、この5試合を通し遠征中に選手たちはずっと大変な中でやってきたことを考えてあげられたらと思います。