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天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 2回戦 三菱水島FC戦後 監督会見

96月
6月9日(水)、天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 2回戦が行われました。名古屋グランパスは岐阜メモリアルセンター長良川競技場で三菱水島FCと対戦し、5-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督が監督会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


昨日(試合前日会見で)お話しをしたように、やはり天皇杯は普段と違った雰囲気になります。特にカテゴリーに差がある場合は(相手を)なにも知らない状態であり、力の差があったとしても難しいゲームになることは、サッカーでしばしば起こり得ます。「絶対にそういう試合にしてはいけない」と、慎重に入りすぎた部分が前半はあったと思うのですが、結果としてスコアでもちゃんと差をつけ、相手になにもやらせなかった。少しでも希望を与えてしまうと(相手は)トライしてきます。そうならない試合展開に持っていくことができたと思います。

 

終わってみればゴールシーンもあり、90分をとおして見どころも作ることができたと思います。やるべき試合をしっかりとやってくれた選手を褒めたいと思います。

 

ー今日は4-3-3の形でスタートしました。インサイドハーフの動きなど中盤の位置で試したことがあるかと思いますが、その評価をお聞かせください。

繰り返し言っていますが、今日の試合は早い時間帯に相手がプレスをガンガンと掛けてきて、ワンチャンスを決められ、その後はしっかりと守られるという展開になると、サッカーでは力の差があってもやりきられてしまうことがあります。そういう中で、我々のディフェンス陣がボールを持っているところへプレスを掛けられても中盤を三枚とすることで、ポゼッションの時間を長くできます。どうしても後ろが少し重い感じになってしまう面はあるのですが、(相手が)90分をとおしてそれをやり続けることはできません。前半の30分くらいまではそういう展開になってしまってもかまわないので、ボールを持って相手が疲れるのを待とうと。もちろん、同時にゴールを狙いながらでしたが、そういう感覚を持ちながら実践してくれたと思います。4-3-3の戦い方は今後もACL(AFCチャンピオンズリーグ)、Jリーグでも取り入れていきたいと思っています。今日はそういう後ろでのポゼッションという狙いが明確にあり、選手はしっかりとやってくれたかなと。ただ、前へといった時に4-3-3の形からさらに発展していくよう、チームの力を上げる必要があると思っています。それはトレーニングの中に取り入れていきたいと思います。

 

ー「思いきってプレーしてほしい」と話していた若い藤井陽也選手、石田凌太郎選手が目に見える結果を残しました。それはチームにとってプラス材料となるのではないでしょうか?

非常にポジティブな要素だと思います。与えられたチャンスをモノにするかしないか。モノにできればいいですし、そうでなければまたチャンスが来るのを待つという中で、しっかりとチャンスをモノにしました。彼らのことを想うと幸せな気分です。