NGE

明治安田生命J1リーグ第15節 徳島戦 前日監督会見

215月
5月21日(金)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、22日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第15節の徳島ヴォルティス戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー監督が戻られてから、選手たちを本来の姿、また闘える姿に戻したというようなことを、スイッチを入れるという表現を使っておっしゃっていました。そのスイッチの入れ方は監督独自のやり方なのでしょうか? それともグランパスの選手に合わせたやり方なのでしょうか?

それは結局、自分一人でなにができるかというより、みんなで一緒にやっていくものなので、難しかった状況からどう抜け出したかは、全員で心を一つにあわせてやったというところに尽きると思います。逆にその前の状況はなぜそうなってしまったのか。それは以前お話したので、ずっとしゃべるつもりはありませんが、いろいろなことが重なり、今後また起きるのかと言うと、たぶん起きないだろうというレベルのことがチームの中でああいうタイミングで起きてしまいました。それによって、試合の結果が良くない雰囲気になりがちなものが続いてしまいましたが、そこから短い時間の中でパッとみんなで力をあわせて、やるべきことをやるということに集中してできたのが良かったんじゃないかなと思います。清水(エスパルス)戦のスコアだけではなく、どういうプレーをしてあの結果をもぎ取ったというところも含めて、全員でよくあそこまで持ち直せたなと思います。


ー清水戦後には「やれることをすべてやればほとんど負けることはないと自分たちの力を信じている」とおっしゃっていました。就任された直後にも同じようなことを言われていたので、立ち戻ったところもあるのかなと感じていました。そのあたりの感覚はいかがでしたか?

目の前の試合に集中するというアプローチの仕方は絶対に変えてはいけないですし、それがこのチームのベースでもあると言い続けてきました。ただ、それと同時に未来をどう考えていくかという長い目で見ると、どのようなプレーの仕方をできているかという中では、今おっしゃっていただいた私がコメントした部分がチームにあるのかないのかがすごく大事になります。この取り組みができているチームは本当に強いチームだと言えると思います。強いチームでも勝ったり負けたりはありますが、このやり方をしている限りは、間違いなくいい成績が多い割合を占めると思っています。


ー清水戦で途中交代した丸山祐市選手の状態を教えてください。

丁寧に検査をしてしっかりと状況を把握した上で、どういう状態かを見極めて、それに応じて必要なことをやっていくという段階ですので、途中の段階であまり言うべきことではないと思っています。そういった位置付けでご理解いただければと思います。


ー次節の対戦相手である徳島ヴォルティスにはどのようなイメージを持っていますか?

チーム状態というところでは、勢いが出てきたかなというところで少し躓いて苦しんだ部分があったと思います。最近は勝ったり負けたりが続いていて、粘りながらやっている印象です。戦い方としては、若くてすごく興味深い選手が多いですし、しっかりと走ってプレッシャーを掛けることを確実にやってくるチームだと思いますので、全く楽はできない、厳しいゲームになると思っています。こちらもしっかりと闘わなきゃいけないゲームになると思います。


ー相手のアグレッシブさには警戒が必要かと思います。グランパスとしては攻守の切り替えを早く、アグレッシブにいくというところがポイントになりますか?

チームとしてJ2からJ1に上がってきた勢い、盛り上がりがどの試合でもプレーに出てくるというところと、先ほども言った若い選手たちがもっとサッカー界で目立つ立場になるんだというやる気がプレーに出ているというところがあると思います。若いからしてしまうミスもあると思いますが、若いからこそできるプレーも徳島のサッカーに出ていると思いますので、そういったところを彼らの強みとして捉えた上で対応したいと思います。今の話までだと若さや勢いだけが強みという話になってしまいますが、決してそうではありません。グラウンドの中でそれぞれの選手たちがどういうポジションを取るべきかという、配置のバランスもすごくいいと思いますので、チームとしてそういったサッカーができているという見方もしています。