5/10(月)、2021Jエリートリーグ/グループA 第2節が行われました。名古屋グランパスは清水エスパルス三保グラウンドで清水エスパルスと対戦し、4-1で敗戦。試合結果とともに監督、選手のコメントをお届けします。
[開始時間]
14:00
[試合会場]
清水エスパルス三保グラウンド
[試合結果]
清水エスパルス:4-1:名古屋グランパス
[名古屋グランパスメンバー]
GK:宮本 流維
DF:葉山 新之輔、伊藤 康太、井上 詩音(練習生)、佐橋 杜真
MF:吉田 温紀、齊藤 洋大、豊田 晃大、杉田 将宏(練習生)
FW:真鍋 隼虎、村上 千歩(練習生)
63分 豊田 晃大→佐藤 大晴、村上 千歩→源平 倭人
75分 齊藤 洋大→加藤 玄
80分 吉田 温紀→西 凜誓
[清水エスパルスメンバー]
GK:大久保 択生
DF:ノリエガ エリック、ヴァウド、福森 直也、ウィリアム マテウス
MF:竹内 涼、成岡 輝瑠、金子 翔太、石毛 秀樹
FW:後藤 優介、指宿 洋史
20分 竹内 涼→滝 裕太
46分 金子 翔太→金子 星太
75分 ヴァウド→菊地 脩太、ウィリアム マテウス→鈴木 奎吾
80分 指宿 洋史→栗原 イブラヒム ジュニア
[得点]
14分 指宿 洋史(清水)
21分 成岡 輝瑠(清水)
45分 村上 千歩(名古屋)
59分 指宿 洋史(清水)
78分 滝 裕太(清水)
吉村圭司監督
ー相手はトップチームの選手で、グランパスは大学生とアカデミーの選手で臨みました。そういった部分も含めて今日の試合の振り返りをお願いします。
相手が全員トップチームの選手ということではありましたけど、自分たちがユースとして、アカデミー、クラブとしてやろうとしていることを、狙いを持ってできた部分は多くあったと感じています。
ーそれはどういった局面で感じましたか?
最短・最速ということをユースの選手たちが掲げて、原理原則を持ちながらやる中で、まずはゴールを目指す。そして相手が変化する中で状況を見極めて、幅を使いながらサイドから攻めるというところは、選手たちが判断しながらできていたのではないかと思います。
ープロとのスピードやフィジカルの差が劣勢を生んだ部分もあったと思います。そういった点についてはどのように対応しようと考えていました?
1対1のフィジカルやスピードで劣る部分がある中で、自分たちが待って奪いにいくようになってしまうとフィジカルで差をつけられる部分もあるので、自分たちからプレッシャーを掛けながら奪いにいく。そしてマイボールにするというところを、個人だけではなく、チームとして連動して奪いにいって、相手の長所を出させないということは、こちらから働きかけながらやりました。
ーグランパスユースのOBを入れたサッカーはどのようにデザインしたのでしょうか?
村上千歩に関してはユースでやっている時間が長かったので、ある程度ユースのやり方を把握していたと思います。井上詩音は、守備のところでフィジカルを強く出してもらえると思っていましたし、杉田将宏はハードワークで攻守ともにチームに貢献してくれるだろうというのはある程度把握していました。その中で、自分たちの個の力を思う存分発揮することにチャレンジしてほしいと試合前に伝えていたので、こちらから「これをしましょう」というのは多くは求めていませんでした。一つ求めたのは、チームとして前線から奪いにいく。攻守一体でサッカーをしようというところは大きなコンセプトとして持たせました。
ーハーフタイムや飲水タイムなどで試合が途切れた時の選手の表情や姿勢はどのように見えていましたか?
積極的にやろうという表情をしていましたし、悲観するような表情ではありませんでした。自分たちでもできるという自信が時間を追うごとに出ていたのではないかと思います。
ー練習生の3人はいつ合流したのでしょうか?
今日合流しました。
ー後半の頭はアグレッシブにいっていい流れになっていました。ハーフタイムにはどのような指示を出したのでしょうか?
前半の終わり頃から、相手が自分たちの前線からのプレッシャーを非常に嫌がっていたような印象を受けたので、後半の最初からしっかりと前線からプレッシャーを掛けていくことをもう一回、チームとしてやろうと確認しました。前線からいい形で相手にプレッシャーを掛けることができていたので、自分たちが奪ったあとによりいい形でゴールに向かえた結果、ああいうシーンが生まれたのではないかと感じています。
ープロ選手との対戦を終えて、選手たちはどのような話をしていましたか?
まだ直接は話していませんが、フィジカルや判断の部分であったり、最後の決定力でも選手たちは物足りなさを感じていると思います。こちらからは、その技術や決定力、最後の質の部分は今後より高めていかなければいけない、追求していかなければいけないということを話しました。
ーエリートリーグは今日のようにトップチームの選手が出場することもあります。この大会をどのような位置付けでやっていきたいと考えていますか?
プロの選手が出てくる中で、グランパスはアカデミーの選手が多いことはありますけど、やるからには選手たちが自分のものにしてほしいし、自分が次のステージを勝ち取るということをより強く感じてもらいながらこのエリートリーグを闘ってほしいと思います。そしてグランパスの一員として、このエンブレムを着けて闘うという誇り、プライドもしっかりと感じてもらいながら闘ってほしいと伝えています。
ープロ選手との対戦でしたが、今日の試合結果は残念な気持ちのほうが大きいですか?
残念な気持ちは多少なりともありますし、勝負事なので負けて楽しいとはなりません。今後、選手たちがこの差をどう感じて、トレーニングで表現してくれるかという楽しさはありますし、今日の結果と自分たちができなかった部分、できた部分を糧にしてくれるのが選手たちのためになるんじゃないかと思っています。
真鍋隼虎選手
ー外国籍選手を含めて、真剣勝負の場でプロのセンターバックを相手にする機会はなかなかないと思います。そういったことも含めて今日の試合はいかがでしたか?
普段味わえないスピードやフィジカルの強さを感じられたのでそこはいい経験になりましたし、今後に生かしたいと思います。ただ、その中で自分が一番感じたのが、アタッキングサードでの精度で、判断や質をもっと上げていかないと通用しないと感じました。
ー試合中に自分の持ち味を出すためにやり方を模索したと思います。
2トップを組んだ(村上)千歩くんと話し合って、うまく縦関係を作って、千歩くんが抜けたら僕の足元が空いたり、僕が抜けたら千歩くんの足元が空くというところで、まず背後にアクションを起こすことで中央が空くので、そういうところを意識しました。
ーシュートモーションに持ち込んでもブロックに入られたり体を寄せられてなかなかうまくシュートを打てないシーンもありました。自分のフィニッシュワークという部分で差を感じたことはありますか?
先ほども言ったんですけど、判断の部分でもっとシュートからという意識が今日は薄かったと思います。
ーチーム全体としてやろうとしたことはある程度表現できたという手応えはありますか?
そうですね。前回の(横浜F・)マリノス戦では闘うという姿勢が足りませんでした。今回はプロが相手でしたが、全員がやってやろうという気持ちを持って入れたので、自分たちがやろうとしていることは少しは出せたと思います。ただ、課題はまだまだ多いので、トレーニングに持ち帰ってやっていきたいと思います。
ー今言ったようなこと以外にも自分の成長のヒントみたいなものが多くあった試合でしたか?
そうですね。守備の部分でも、高校年代とは違ってプロの選手は判断が早いですし、ビルドアップもいろいろなところを見ているので、一つだけ見ていても簡単に突破されてしまう。もっと周りを見て、守備も攻撃も予測を持ってやっていかないといけないと思いました。
ー久々にOBの選手とプレーする機会にもなりました。彼らとのプレーはいかがでしたか?
千歩くんは被っていたんですけど、自分の強みを持っているというか、チームを引っ張る力をすごく感じました。自分たちも一人ひとりが自立して、もっとチームを引っ張っていかないといけないと思いました。
ー今日はゲームキャプテンではなかったですが、自分がチームを引っ張ろうという意識を出してプレーしていたように見えました。
ゲームキャプテンじゃなくてもチームを引っ張っていく存在にならないといけないと思いますし、苦しくても誰よりも走るというところは意識してやっていました。
ーチームとして良かったと感じる部分は?
FWが背後へアクションを起こして、それで空いたスペースをボランチやサイドハーフの選手が使ってそこからうまく攻撃できたのは良かったと思います。
ー相手の守備はどのように感じましたか?
身体能力が高いですし、なかなか外せなかったんですけど、後半は背後に抜けるところを出せたので、そこは自信になりました。でも、ほかの部分でもっと駆け引きをしないとマークを外せないと感じたので、そこは練習からもっと意識してやっていきたいと思います。
ープロ選手との対戦で負けたという結果はどのように感じていますか?
試合をするにあたって絶対に勝とうと話していましたし、今日もチャンスをものにすれば勝てた試合だったので悔しい想いが強いです。