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明治安田生命J1リーグ第19節 広島戦後 監督会見

144月
4月14日(水)、明治安田生命J1リーグ第19節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでサンフレッチェ広島と対戦し、1-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。
マッシモ フィッカデンティ監督


この試合日程でいきますと中2日、中3日という違いがあったり、あとは前回の試合をどう闘ったか、メンバーをどう代えたかということもあります。(広島は)ほぼ今日のメンバーでくるだろうと予想していました。疲れがすべて回復できない状態で中2日での試合をすることになりましたので、こういう試合展開に持っていきたい、なるべく早い時間帯に点を取ってあとはうまく試合を回して勝ちきるという試合展開にしなければかなりきついかなと思っていました。


ですので、前半は疲れが溜まる前に、最初からガンガンいこうと。まず最初にガンガン行ってチャンスを作り、なるべく早いうちに最初のチャンスをしっかりとものにするというぐらいの気持ちでやっていこうと。それを選手はしっかりとやってくれましたので、後半は少し受ける形となってしまいましたが、それでもただ受けるのではなく、2点目を狙いながらプレーしてくれました。実際にそうなりかけたシーンもいくつか作りました。この日程で消耗して移動したあとの戦いとしては、これだけのゲームをやってくれたので言うことはないのではないでしょうか。これ以上のことを選手に求めるのは日程を踏まえても失礼だと思いますし、すばらしいゲームをしてくれたと思います。


ー後半の早い時間帯から段階的に選手を交代させましたが、試合全体の流れをどのように捉えられていたのでしょうか?

先ほどの話の繰り返しになりますが、広島は日数的に(試合間隔が)我々より1日多かったです。我々が大分で試合をする前日に行われた湘南(ベルマーレ)戦のメンバーを見ると、たぶん我々との試合ではメンバーを代えてくるだろうという起用でした。試合展開というのは、先ほどの総括でも話しましたが、後半は少し押し込まれる展開になるだろうなと。やはり体力面で我々のペースが落ちるだろうと予想したゲームのプランでした。後半、体力が落ちてきたところで、こちらもただ選手を代えるのではなく、相手のやり方によってどうぶつけるかという交代となりました。阿部(浩之)に関しては気の利いたプレーができますし、回収したボールを相手にまた与えてしまうのではなく、うまくボールを溜めて味方のチャンスを作ることができます。前田(直輝)と山﨑(凌吾)は攻撃的な選手が疲れてきた中でフレッシュな選手に代えていきたいという狙いがあり、しっかりと攻めるという意味で、前線でスピードや体の強さを生かしてくれました。長澤(和輝)に関しては逆に相手の攻撃パターンをしっかりと封じるため、まず短いパスはしっかりと潰すようにと。彼はそういうディフェンスの面でいい特長を持っています。彼はどちらかというと守備をプラスするために投入しました。


ーセットプレーから得点を決めた丸山祐市選手は好調のチームの中でも大きな存在感があります。今日の評価と彼の存在感について聞かせください。

特別に選手一人のことを言いたくありませんが、全員がすばらしいプレーをしている、すばらしい気持ちを持ってチームのために闘っていることで、こういう結果が出ていると思います。どの試合で誰が活躍したから勝てたということではなく、全員がしっかり取り組んでいます。ただ、質問いただいた丸山に関しては付き合いが長いですし、日本の中でもトップレベルの評価をされる選手だということ。実際にFC東京でプレーしていた時もそういう評価を受けていました。今のチームでももっともっと評価されていい選手ですし、日本代表に一度入ったこともありますが、そういったレベルでも評価されていい選手だとずっと思っています。去年、今年と彼自身もパフォーマンスの質を上げ、ずっと同じプレーではなくさらに進化している、良くなっていると思います。このまま続けてもらいたいと思います。

 

ー準備されていたセットプレーで今日の勝負を決めました。相手に高さのある選手が多くいる状況で、狙いどおりだったのでしょうか?

サッカーの中では「勝ちパターン」などとよく言われますが、グランパスにはそういうものがあるという位置付けをしないで、各試合でそれぞれのストーリーがあり、どう勝ちきるかという準備をさせます。セットプレーに関しても毎試合、「相手はこうやるだろう」、「こうもやるだろう」と予想した上で攻めも守りも準備しています。セットプレー以外でもそうです。そういう中で、今日はそこをポイントとして準備しました。セットプレーは、以前も話したかと思いますが、マテウスや相馬(勇紀)を中心に優秀なキッカーがいますので、中にいる選手も、しっかりと動けば、それが結果につながるだろうと練習で何度も繰り返しています。それが実際に結果となったことで報われるのではないでしょうか。


ーホーム4連戦が始まりました。次節からサガン鳥栖、ガンバ大阪、川崎フロンターレという相手が続きます。中3日で迎える鳥栖の印象を聞かせてください。

(鳥栖は)アグレッシブさがすごくあります。相手に強いプレシャーを掛け、好きなことをやらせない。いい意味で走るチームですし、若くて将来性がある、楽しみな選手も多くいます。これまで出場機会があまりなかった選手やJ2の選手たちなどチームに合う選手を見つけて融合させ、すばらしいチームを作られていると思います。ですので、最大の警戒をし試合を闘うべきかと思います。ただ、どの試合に対しても我々は最大限に相手を評価し、そして我々も最大限の力を出せるよう準備をしています。いつもどおりの作業をしていくだけだと思います。