3/22(月)、2021Jエリートリーグ/グループA 第1節が行われました。名古屋グランパスはトヨタスポーツセンターで横浜F・マリノスと対戦し、0-3で敗戦。試合結果とともに監督、選手のコメントをお届けします。
[開始時間]
13:00
[試合会場]
トヨタスポーツセンター
[試合結果]
名古屋グランパス:0-3:横浜F・マリノス
[名古屋グランパスメンバー]
GK:宮本 流維
DF:葉山 新之輔、伊藤 康太、井上 巧
MF:吉田 温紀、甲田 英將、加藤 玄、齊藤 洋大、西 凜誓、源平 倭人
FW:真鍋 隼虎
46分 井上 巧→佐橋 杜真、源平 倭人→豊田 晃大
61分 西 凜誓→佐藤 大晴
[横浜F・マリノスメンバー]
GK:田川 知樹
DF:高橋 謙豪、西田 勇祐、平井 駿助、石塚 心
MF:細川 楓、島田 春人、宮下 渓太、ガブリエル ナシメント(練習生)、横溝 広太
FW:内海 碧斗
46分 高橋 謙豪→諏訪間 幸成、内海 碧斗→村上 悠緋(練習生)
59分 石塚 心→河波 櫻士(練習生)
67分 横溝 広太→内野 航太郎
88分 西田 勇祐→義澤 侑樹
[得点]
12分 島田 春人
17分 細川 楓
40分 内海 碧斗
吉村圭司監督
ーどのように試合を進めようと考えていたかを教えてください。
うちのスタイルというか、アカデミーの選手が今やっていることにトライすることを前提に試合に臨みました。その中で、相手のトップ下の選手がフリーになることはある程度想定していて、自分たちがしっかり奪いにいく意識を持たせること。トップ下の選手のところを、ボランチとセンターバックがどういうふうに消しながら奪いにいくかは、選手たちとミーティングで話して伝えていました。ただ、スピード感であったり、相手の技術の高さなどで違いを見せられてしまったと思います。そこは今後の課題でもあるし、もっとやらなければいけないという基準が明確になった試合だったかなと思います。
ーオフェンスについては試合前の狙いを貫いたのでしょうか? それとも試合の状況を見て変えたのでしょうか?
よりゴールを目指すところは、アカデミーで意思統一してやっています。ゴールを目指す意識を持った中で相手がどういうふうに守ってくるのかを選手たちが見極め、中央を堅めてくるのであれば幅を使いながらサイドから攻撃していく。状況に応じて選手たちが的確な判断をできるようにしていくことは、よりやっていかないといけないと思いますけど、終盤の80分くらいからは選手たちが見極めながら、中央なのかサイドなのかという部分、アカデミーが意識しているところは少し見せられたかなと思います。
ー今日はアカデミーの選手のみでしたが、今後変わっていく可能性はあるのでしょうか?
そうですね。トップにも若い選手がいるので、そういう選手が来てくれる際にはよりアカデミーの選手が刺激されて、いい相乗効果になると思います。そういうところは今後、臨機応変に対応していきたいと思います。
ー今日トップチームの選手がいなかったのは特別な理由などがあったというわけでないのでしょうか?
そうですね、今日はたまたま来れなかったという状況です。
ークラブとしても新しい取り組みだと思います。エリートリーグをどのように生かしていきたいと考えていますか?
アカデミーだけではなく、トップの若い選手、試合になかなか絡めない選手たちの成長の場として、このエリートリーグを活用していければと思います。
ー今後エリートリーグに参加するトップチームの選手は希望する選手になるのでしょうか? もしくはクラブが選んで参加してもらうのでしょうか?
トップの選手には出場機会がある、ないが出てくると思うので、出場機会が少ない選手たちの試合の場と捉えてもらって大丈夫だと思います。来た選手に対して、よりプレーしやすい場を作ったり、選手がより成長するための働き掛けをできればいいのかなと考えています。
ー来てもらう選手はマッシモ フィッカデンティ監督とも連携しながら選ぶのでしょうか?
そうですね。クラブとコミュニケーションを取りながらやっていければいいと思っています。
加藤玄選手
ーボランチの選手として、ゲームをコントロールすることが難しい試合だったと思います。
相手は立ち上がりから前から奪いにきて、激しくチェイシングしてきました。自分たちがボールを持って、主導権を握るというゲーム運びをうまくできず、相手の勢いで得点を許してしまいました。もう少し自分と相方の(齊藤)洋大がボールを引き出し、ゲームをコントロールできれば、ゲームをうまく運べたと思います。ボールを受ける技術や判断がまだまだ足りませんでした。
ー試合を打開していくために、攻撃と守備のどちらが大切だと思いますか?
どちらも課題ばかりです。一概にどちらかは言えませんが、自分たちの特長を出しきれていないと感じています。ただ、後半の終盤には相手ゴール前に迫るシーンも多くありました。自分たちの目指すところを明白にして、攻撃の部分で相手に脅威を与えられるようにしたいです。
ー前半にうまくいかなかった要因はなんだと思いますか?
相手が前からボールを奪いにきて、そこに関わる人数が少なかったです。一人ひとりがボールを受けることを怖がって、距離感が遠くなり、ロングボールが増えて少ない人数での攻撃になってしまいました。一人ひとりがボールを受ける勇気を持って、自分たちの距離感でボールを運べれば、前にもう少し人数を掛けて勝負できたと思います。
ー高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021の開幕を控える中、今日の試合は大きな糧になったのでは?
試合経験が少なく、まだまだ未熟なチームです。横浜FMのようないい相手と対戦し、力不足だと知ることができたのは大きいです。相手にはプロや大学生の選手がいましたけど、同年代の選手にも通用しない部分がありました。これから船橋での招待大会がありますけど、まずはトレーニングから立ち返っていきたいです。
ーキャプテンとしてチームにどのような刺激を与えていきたいですか?
今日は自分が力を発揮できませんでした。まずは自分がピッチの上で存在感を示すことで、周りもついてくると思います。キャプテンである以上、自分がピッチの上で圧倒的なものを見せなければいけない。自分に矢印を向けた上で、チームに刺激を与えていきたいです。
ー自分自身の中でエリートリーグをどのように位置づけていますか?
今日はアカデミーの選手だけで試合に臨みましたが、次節以降はトップチームの選手が出場する可能性もあります。エリートリーグでプレーするトップチームの選手は、トップチームで出番が少ない選手。そういった選手に打ち勝たなければ、自分たちのトップチーム昇格がないと思っています。こういった試合の中で存在感を示すことがトップチームへのアピールになります。エリートリーグは自分が次のステージを勝ち取る大事な場所。今日はすごくもったいなかった、アピールできなかったのかなと。自分の存在価値をサッカー界に示すことができる大会でもあります。次節以降はいいゲーム、いいプレーを見せて、アピールしていきたいです。
甲田英將選手
―今日の試合では仕掛ける姿勢を見せていました。仲間のサポートが少なかったようにも見えましたが、攻撃の感触はいかがでしょうか?
自分の特長であるドリブルで仕掛けることを特に意識していました。その中で連携が少なく、ゴールにつながるプレーができなかったと感じています。
―試合の流れに合わせて、自分のプレーをどのように変えていったのでしょうか?
シュートまでもっていくプレーが少なかったと感じています。自分でシュートまで持ち込むことをやっていきたいです。見方に要求して連携を高め、クロスやシュートで得点源になれるようにプレーしました。
―相手のサッカーに飲まれていたようにも見えました。自分たちのスタイルを出すために必要なことは?
相手にボールを持たれている状況がありました。自分たちは前からハメる守備をやっていますが、その守備がハマりませんでした。練習から強度の高いプレーをして、ボールをどんどん奪いにいけるようにしたいです。
―エリートリーグという大会をどのように生かしていきたいですか?
エリートリーグはプロと直結する大会で、監督なども見てくれると思います。自分の特長をしっかり出して、トップチームにつなげていけるようにしたいと思っています。
―トップチームの沖縄キャンプに参加しました。伸ばしていきたいプレーはどこですか?
キャンプでは試合に出たのが15分しかなく、悔しい思いをしました。ただ、15分でも結果を出すことが大事。自分の得点力をもっと高めていかなければ、トップチームに絡んでいけないと感じました。
―サガン鳥栖でプレーする同年代の中野伸哉選手がU-24日本代表に選出されました。彼から刺激を受けることもありますか?
そうですね。同年代なのに飛び級で選出されているので、追いつかなければいけないと感じています。もっと自分のプレーを出していって、トップチームに絡んでいかないと、彼には追いつけないですし、追い越せないと感じています。
―今年の目標を聞かせてください。
まずはトップチーム昇格を果たすこと。そのためにはエリートリーグで結果を残すことにこだわっています。トップチームに関わっていけるようにしたいです。
―2週間後に高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021の開幕が控える中、今日は大事な試合だったと思います。
今年はチームの目標として頂点奪還を掲げています。プレミアリーグが始まる前に今日のような厳しい試合をできたのはいい経験だと思っています。今日の経験で、もっと強度の高い練習をしなければいけないと感じたはずです。自分たちがどれだけ強度の高い練習をして、プレミアリーグに挑めるかが大事になってきます。
―チームとして掲げている「攻めきること」、「守りきること」ができなかった試合だと思います。反省点を聞かせてください。
練習イコール試合だと思っています。練習中から体を張って守ること、決めきることをもっと意識してやっていくことで、試合でもできるようになるのかなと。強度の高い練習をしていきたいです。
―今後、エリートリーグではプロの選手と対戦する機会もあると思います。このような場ができたことをどのように感じていますか?
「トップチームに関わりたい」と言っていますが、トップチームにいる選手を超えていかなければ、トップチームの試合にも出られないと思います。トップチームの選手がいることを意識すること。自分がその選手たちを超えて、試合に出られるように取り組んでいきたいです。
―トップチームに関わっていくために、どのようなプレーを出していきたいですか?
ドリブルで切り込んでシュートを決めることは自分の得意なプレー。そこをしっかり出していって、得点に絡んでいけば、トップチームにも絡んでいけると思っています。