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明治安田生命J1リーグ第6節 鹿島戦後 監督会見

213月
3月21日(日)、明治安田生命J1リーグ第6節が行われました。名古屋グランパスは県立カシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズと対戦し、1-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


どちらのチームもすごく強い気持ちを持っていると感じられるいいゲームだったと思います。その上で、グラウンドコンディションの影響もあり、インテンシティがすごく高い状態が続く展開でした。堅すぎる展開だったということもありましたが、今日のような天候を考えると、そのくらい慎重である必要もありました。リードしてからは展開が少し変わり、必要以上に入っていた力が抜け、いいプレーが見られるようになったかと思います。

 

そういう部分での冷静さも持ち合わせ、トータルとしてしっかりと試合をコントロールできたのではないでしょうか。

 

ー後半に先制し、鹿島が4人の選手を入れた直後に木本恭生選手を投入して守備のテコ入れをしました。守備での駆け引きも含め、どのように考えられたのでしょうか?

フレッシュな状態、選手の特徴を考えると、(鹿島は)2トップの形とし、クロスを放り込むという狙いがあったと思います。そこで木本をセンターバックの前の位置で使い、もしサイドを深い位置までえぐられた場合にはディフェンスラインまで入り、相手の2人のFWに対して(センターバックが)1対1とならないよう、数的優位を作り出せるように、そうでない時はディフェンスラインの前でプレーするように、という役割を理解してプレーしてくれました。彼が入ってからボールがスムーズに動くようになったということははっきりとわかりましたし、あの時間帯の難しいプレーを理解してくれていたと思います。駆け引きというよりは、その状況に応じた選手交代をしました。

 

ー「インテンシティが高かった」と評価された今日の試合でしたが、攻撃でも守備でも球際で一歩も引かなかったことが勝利につながったのではないでしょうか?

サッカーの世界において、すごく激しいゲームの中で“いきすぎてしまう”のはあることです。今日のゲームに関しても、どちらのチームの選手も“魅力”と言える激しいプレーをした上で、結果的に残念ながら退場者が出てしまいましたが、汚いというような激しいプレー、相手をケガさせるようなプレーはなく、相手を手で抑えてしまったなどルール的に明らかなファウルだというプレーがあっただけでした。こういうゲームならサッカーファンにも喜んでもらえるでしょう。そういうゲームを、やるべきプレーをできたことは良かったと思います。

 

ー鹿島のエヴェラウド選手、途中から入った上田綺世選手のような強力なFWに対して一歩も引かないプレーを続けたことも勝利につながったかと思います。チームとしての守備について評価を聞かせてください。

いろいろなプレーができるからこそ“優秀なFW”と言われます。そういう相手に一つのやり方だけで抑えられるわけではなく、どういう部分がすばらしかったから抑えられたということではありません。各シチュエーションで相手の2人がどういうプレーを狙っているのかを把握し、駆け引きや読みという部分でうまくいったからこそ抑えられたのだと思います。そういうゲームをしたあとは素直に褒めたいと思う、それだけです。