NGE

明治安田生命J1リーグ第3節 柏戦 前日監督会見

93月
3月9日(火)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、10日(水)に行われる明治安田生命J1リーグ第3節の柏レイソル戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー開幕2連勝を飾り、今節からアウェイ2連戦が始まります。チームをいい状態に保つために考えていることはありますか?

シーズンが開幕し、我々は2連勝しました。今節で3試合目になります。チームがどういう状態なのかは、ここまでやってきて、去年のベースを元にしっかり闘えているなと。ある時間帯まで走るサッカーをチームに求めても、走りきれると計算できる部分があります。ほかのチームは「これ」というものが我々と同じようにあっても、外から見るだけでは図れない部分があります。そういったことをしっかり考えながら、やっていかなければいけないかなと。柏がどういう状態なのか。今はそこまでいいように見えません。ただ、そのようなパフォーマンスで試合が終わってしまっただけで、コンディションが悪くなかったり、本当はすごく良かったりすることもあると思います。そういう部分は最大限に警戒したいです。連戦が続きますけど、いつもどおりまずは柏戦。柏との対戦では苦しい試合になることがわかっていますので、まずはこの試合に集中すること。選手たちにまず柏戦を意識させることも私の役目だと思っています。


ー柏は3バックと4バックを使い分けています。どのようなイメージを持っていますか?

我々との試合でどのようにぶつけてくるのかは直前までわかりません。直前で変えることもできます。今のところ見えている可能性として、質問いただいたように、まだ限られた試合数ですけど、いくつか試しているように見えます。どのパターンできても、それに対して「こうやってやる」ということをチーム全体で統一してやっていこうと整理しておきました。実際に蓋を開けてみて、それを判断するだけだと思います。準備はできています。


ー臨機応変な起用に対し、選手たちがしっかりと応えているように見えます。選択肢の多さについて、闘いやすさや安心感につながっているのでしょうか?

次の試合に向けて、どれだけの選択肢をチームとして持てるか。そういったことが、いろいろな試合で勝つ確率を上げると選手たちも捉えていると思います。これはグランパスに来てから強く言い続けてきたものです。一つの交代に対し、交代させられたからどうではなく、チームとしてこういう方向性にするために替わったんだと。交代でベンチに下がった選手分の役割も交代した選手が理解してできていないと、「なんのための交代なのか」ということになってしまいます。そういった責任感を含めて、選手たちが連動してやってくれているのかなと。プランの中でこちらに有利な試合にしたいということも、準備の段階でチームとしてやっています。予期せぬことがいつでも起こるのが実際の試合です。交代のタイミングが1分、2分遅れただけで、試合を引き戻せなくなることもあります。その1分、2分を間違えなかった交代が、結果として勝利につながる部分もあります。そういった部分を含めて監督の仕事として、柔軟性を持った上で取り組むこと。それを選手も受け入れる考えでやれているのは、いいことだと思います。


ー前節の北海道コンサドーレ札幌はミハイロ ペトロヴィッチ監督、今節の柏はネルシーニョ監督がチームを率いています。フィッカデンティ監督より日本でのキャリアが長い“先輩監督”についてどのような思いを持っていますか?

私が言う必要のないくらいすばらしい監督です。どのようにチームを作り上げているのか。チームを見た上ですばらしいなと。実際に結果を出している2人です。私を含めた3人は全く違ったサッカーの見方をしている部分もあるのかなと。それはサッカーの面白いところでもあります。2人とも日本だけで結果を出したとは思わないですが、彼らのキャリアの中でも日本での時間は大事な一部だと思います。日本サッカーにとって、彼らが監督をしている期間はすごく大事な部分になるでしょう。お互いによく知っていますし、何度もいろいろと言葉を交わしています。対戦するたびに楽しみな思いが強いです。