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明治安田生命J1リーグ第1節 福岡戦後 監督会見

282月
2/28(日)、明治安田生命J1リーグ第1節が行われました。名古屋グランパスはベスト電器スタジアムでアビスパ福岡と対戦し、2-1で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


試合の入りからすごく良かったと思います。特に前半の流れにすごく満足しています。ただ内容は良かったですが、スコア的にはチャンスを作れていたので、しっかりとものにして違ったスコアで前半を終えられていたらと思います。


後半は、そういった前半を終えた上でどう試合に入るかという部分で、(前半で)差を広げられなかったので相手が希望を持って後半に入ってくると考えながらスタートすることができました。そこでゴールを挙げ、あのような展開となりました。すごくいい形でゴールを決めたことには満足していますが、失点シーンについてはもう一度しっかりと確認しなければいけません。相手のゴールなのか、オウンゴールなのか。どちらにしても(相手の)すばらしい形からだったと思いますし、そこからオープンな展開の試合となってしまいました。そうなるとパワープレーから同点にされ、2ー2で終わってしまう展開を多くの方が想像してしまったかと思います。そう感じさせるシーンをいくつか作られてしまいましたが、そこでしっかりと守って勝ちきったことが大事だと思いますので、結果として今日の試合には満足しています。

 

―後半、最初の交代で木本恭生選手と前田直輝選手を投入しました。ポジションの指示と意図をお聞かせください。

こちらが押し込み、(相手が)長いボールを入れてくる展開で、ディフェンスラインの前で木本に競らせて、ラインを崩さずにボールを回収する狙いがありました。前田に関しては、相手が前へ前へと来るようになった状況で、空いたスペースで彼のスピードを生かして追加点を取りたいと思っていました。しかし、入って1分も経たないところで、あのような形で失点してしまいました。彼ら自身もそのようなつもりで入ったわけではありませんが、そこからなにをすべきか考えながらプレーしてくれたと思います。木本は真ん中の位置でしっかりと弾き返すという役割をずっとやってくれた。ボランチの位置での起用でしたが、足元の技術があり、うまくボールをさばいて私に新しい選択肢を与えてくれる出来だったと思います。前田は(自分をうまく)使ってもらえなかったという感触はあるかと思います。ボールのないところで、相手の裏への動きを繰り返してくれました。周りの選手は、そこを見えていなかったというよりは、そこまでボールを蹴るパワーが残っていない状況だったのかなと。今日の後半、最後の方を見るとどちらのチームも、まだ開幕のこの時期では90分をとおしてインテンシティ(強度)を持って闘うことは難しいと感じましたが、もう少し周りが生かせていれば、と彼に対しては思います。それでも、役割をしっかりと理解しグラウンドに入ってくれたと思います。

 

―キャンプから前線の組み合わせをいくつか試していたかと思います。今日、山﨑凌吾選手と柿谷曜一朗選手の組み合わせになった意図と評価をお聞かせください。

前線の4人については、まずは両サイドでの1対1の強さや特長を出したかった。FWを2人並べることで、局面局面で相手のディフェンスと1対1のシチュエーションが増えるかなと思いました。今日は相手のディフェンスラインに4人をぶつけるという狙いもあり、あのようなスタートとなりました。そういった狙いを理解して、しっかりとプレーしてくれましたし、結果的にそのようなシーンを多く作ってくれました。どういう配置かという部分も大切ですが、実際に公式戦が始まらないとスイッチが入らない。そこは準備期間ではトレーニングしきれない面もありますが、今日選んだ4人の選手からは、闘争心という部分も強く感じました。今後の試合でも起用したいと思わせてくれるプレーをしたと思います。

 

―後半は相手に攻められるシーンもありましたが、前半は相馬勇紀選手を含めて相手にシュートを打たせないという守りができていたかと思います。評価をお聞かせください。

今、守りの評価を聞かれたことはわかっています。ただ、まず昨シーズンの得点を見ても、多くの得点者がこのチームにいることはわかっています。攻守にわたって、その時その時の役割を全員が理解しプレーすることが重要です。あとは時間帯によって前から奪いにいくのか、あるいはゴール前で全員でしっかりと守るのか。受けるしかないという時間はサッカーの中ではありますし、自分たちがやりたいサッカーだけをすることはできません。そういう判断、今なにをするべきかを全員が理解してきているのではないでしょうか。