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2021沖縄キャンプ:1日目 マッシモ フィッカデンティ監督コメント

301月

1月30日(土)、2021沖縄春季キャンプがスタートし、チームは南風原町役場 黄金森公園陸上競技場内 グラウンドでトレーニングを実施。練習後、マッシモ フィッカデンティ監督がテレビ電話取材に応じました。


マッシモ フィッカデンティ監督


ー今年もよろしくお願いします。

こんにちは。みなさん今年もよろしくお願いします。


ー今日からチームに合流されて、久しぶりに見たチームはいかがでしたか?

再来日してからの2週間はチームに合流できませんでしたが、その中でも毎日、映像とともにチームの情報を得ていましたので、しっかりと状況を把握していました。実際に自分の眼で見るのは今日が今年初めてでしたが、映像や資料で確認していたとおりに、選手たちはしっかりとトレーニングを積み重ねてくれたと感じました。沖縄に来て気候も変わりますし、例年どおり名古屋で走ってから、沖縄に来てしっかりと仕上げていくという作業をできるのではないかと考えています。


ー昨シーズン積み上げたチームの形を新加入選手に伝えつつ、チームをより良くする作業が始まります。どのようにアプローチしようと考えていますか?

もともといる選手と新しい選手の融合の部分に関しては、お互いがサポートする姿勢だったり、積極的に吸収していくという貪欲さもいい状態だと見ています。私がいない状況でボールを使ったトレーニングもしていますので、話し合ってお互いに助け合いながらやってきた姿が表れていると感じています。そのスピリットはとても大事ですのでとてもいいことだと思っています。


ー新加入選手の印象はいかがですか?

ベースとして引き続き継続してやっていった上でさらに積み重ねることになります。そのベースになるべきものが昨年、成績とともにある程度作れたと思います。それがあった上でさらにどういった選手を加えるべきか。そういった私の願いとともに新しい選手が入ってきました。選手に来てもらう前に、それぞれが入ることによってこういったサッカーをしていきたいんだという思いを話した上で、彼らが今後のグランパスに興味を持ってそういう道を選んでくれたと思います。そういった意味ではみんなが自然とこのやり方にあってくるはずなので、時間を掛けながらも毎日毎日、時間を無駄にせずやっていくだけかなと思います。


ー今年は昨年作り上げたベースに上積みをしていく状況だと思います。どんなことをできるチームにしていきたいと考えていますか?

鋭い質問がきましたね(笑)。この質問に関しては少し時間をもらえたらと思います。昨年1年間のみなさんとのやり取りを考えると、おそらく答えを予想されていると思います。その予想どおり全体的に、すべてのことにおいて精度を上げたいと思っています。みなさんが求めている答えはそういうことではないと思いますが、もう少し時間をいただけたらより具体的に話せるのではないかと思います。具体的にと言っても結局、ポゼッションや守り方、点を取る形もいろいろなパターンを作りたいというように全部になります。ただ、今は時間がありますので、すべての面において欲張らなければいけません。現時点では可能な限りのことをやると答えさせていただきたいと思います。


ー今回の補強については願ったとおりという話がありましたが、監督自身どのように捉えていますか?

昨年から言っていますが、前線の選手の数が足りず、問題と言ってもいいくらいの状況だった中で金崎夢生が加わりました。残念ながらシーズン途中に彼がケガをしてしまい、同じような問題が発生してしまいました。その部分は手を加えていかなければいけないと伝えています。その部分については隠す必要がないと思いますので、継続してクラブに対してリクエストしている部分です。今年はACL(AFCチャンピオンズリーグ)、リーグ戦、天皇杯といろいろな大会があり試合数が多く、3日に1回試合をするような日程が1年中続くので、そこはクラブが結果を求めていく中で私もそういった補強をリクエストしています。


ー今日は最初のミーティングで長時間話す場面もありました。選手にどのようなことを伝えたのでしょうか?

ここまでの話にも出てきていますが、今年は一から始めるというよりかはベースがあった中でさらに上積みをしていくことになります。ただ、そのベースを言葉にするとどういったものなのか。より具体的にチームの武器としてどのようなものがあって、全員が慣れている戦い方がどのようなことなのかをもう一度言葉にして、実際のコートの広さで確認した上で、チームの決まりごとなどを改めて示しました。そうやって共通理解を持った上で今日からより精度を上げていこうという話をするべきだと思います。ただ単に一日一日良くしていこうと言っても、なにをどう良くしていくのかということを、私からしっかりと示す必要があったと思います。特に新しく来た選手は慣れているものではありませんからね。そういった意味では今日はこちらから説明をするという場面が少し多かったかもしれませんが、明日以降は私がたくさん話して伝えるというわけではなく、実際に動きながら頭でも理解して、体でも覚えるという作業になると思います。今日は初日として、方向性を示す必要があったので少し話が長くなったのかなと思います。


ー練習中に新加入選手と直接コミュニケーションを取る場面もありました。どんな言葉を掛けたのでしょうか。

私は選手全員とコミュニケーションを取っていきますし、特別なことはなにもありません。ほかの選手は今まで話したことがあるので、「久しぶり」と声を掛ける程度でいいですが、新しく来た選手と何でもないような言葉、ここで言えないというわけではなく、言う必要がないようなとりとめのない会話をして、言葉を掛けるということやっただけです。より細かい部分でどういったところで精度を上げてもらうかであったり、理解をしてもらう、プレーで示してもらうというような深い話は初日でするようなものではないと思いますので、それは今後やっていければと思っています。今日、話をしていたからといって特別に深い話をしたわけではありません。