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【インタビュー連載(3/3)】丸山祐市「深化の先に」

3012月

己と向き合い、磨き続けた2020年。

プロキャリアにおける“ベスト”は、

飽くなき向上心の賜物にほかならない。

新たな挑戦により得られた確かな手応えが、

丸山祐市を次なるステージへといざなう。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部




2020シーズンが終了しました。現在の気持ちを聞かせてください。

丸山 新型コロナウイルスの影響で過密日程になりましたが、まずはJリーグの全日程を終えられて純粋に良かったなと。また、チームとしても好成績を残すことができたので、いいシーズンだったと思っています。


異例のシーズンを過ごすことになりました。

丸山 予想できなかった事態に陥り、手探りの状況が長く続きました。Jリーグ再開の目処が立たず、不安は大きかったです。私生活においては不要不急の外出を控えたり、感染予防を徹底するなど、注意をしながら過ごすしかありませんでした。感染していても無症状のケースもあって、「もしかしたら自分も感染しているかもしれない」という不安もありましたね。難しい状況でしたけど、もう一度サッカーができることを信じて、「とにかく自分にできることをやろう」と考えて過ごすようにしていました。


難しい状況下で闘った今シーズンは、19勝6分9敗で3位という成績でした。この結果をどのように評価していますか?

丸山 成績を見て、「19勝していたんだ」という感覚があります。正直、シーズン中は勝敗の数を意識していなかったんですよ。常に目の前にある1試合と向き合っていましたから。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場権を獲得できたことは最低限の結果だと思っています。もちろん、優勝を目指して闘ってきましたけど、過去2シーズンの成績を踏まえれば3位以内でのフィニッシュというのは、ある意味で現実的な目標でもあったのかなと思っています。

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