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明治安田生命J1リーグ第28節 湘南戦後 監督会見

2111月
11/21(土)、明治安田生命J1リーグ第28節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで湘南ベルマーレと対戦し、3-1で勝利。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。
マッシモ フィッカデンティ監督


前半がどう始まったかというところは「相手はこう来るだろう」と予測していた形でした。そこでいい形で得点が入ったのですが、逆に相手にとってすごくいいタイミングでの同点ゴールを与えてしまいました。その後は見ていてワクワクするようなシーンが少なく、相手にうまく試合を消されてしまったような印象を受ける前半でした。こちらにはシンプルにFWにボールを当てるという選択肢がない中で、細かくつないでいかなければいけなかったのですが、しっかりと守り続けられて難しい展開となってしまいました。

 

その中で後半にまたいいタイミングで得点を入れたことで、オープンな展開となりました。結果的にこういう形で終えましたが、もう少し派手な展開になる可能性もありました。後半、そのようなゲームにできた要因としては、しっかりと我慢をして、この試合はこういうゲームをしなければいけないということを受け入れること。そして我々がリードした段階で次は追いつかれることがなく、しっかりと堅い試合をして、相手を前へ引き出しながら守り、オープンな展開になったところを突く。そういう展開にできたことだと思います。やるべき試合、結果にできたと思います。

 

―今日は攻守の流れにおいて、ポジショニングがしっかりとしていたように感じました。

どのような形でこちらが戦おうと、相手は前からプレスを掛けることをしてきます。それならば、これだけ走ればプレスは掛からないということを選手が理解し、やってくれました。それでも相手はプレスを掛けてきましたが、その戦い方では90分間は持たないと感じ、時間の経過とともに我々が優位になると分かっていました。正しいやり方で、この試合仕様のポゼッションをすることが今日のテーマでしたし、そういう部分で時間の経過とともに、より戦いやすい状況になったと思います。相手のGKのすばらしいプレーもありましたし、それがなければもう少しスコアが動くゲームになっていたと思います。

 

―今日は相手のディフェンスラインの背後を狙うボールが多く、そこからゴールが生まれました。それは監督からの指示だったのか、あるいは選手自身の判断でそのようなプレーが増えたのでしょうか?

グラウンドの中のゾーンやスペースをどう守るか、というよりは人に対してどう守るかというやり方をしてくる相手に対しては、味方がスペースをうまく空けるような動きをした時に、そのスペースをどう生かすかが重要です。誰かが動いて生まれたスペースをどう使うかということを考えなければいけません。

 

ディフェンスラインに5人が並び、それぞれ1対1となったところで、なるべく前で勝負をしたいというのが湘南ベルマーレの考え方だと理解していました。そこで、ボールを受けに行った選手に相手ディフェンス付いていって生まれたスペースを使うということが、この試合でやらなければいけないことでした。これは湘南が相手の時に限らず、そのような相手に対してはそういう考えを持たなければいけませんし、それを理解してやっていたと思います。