マッシモ フィッカデンティ監督
堅い試合になるとは思っていましたが、ミスから失点してしまい、しっかり守ろうという試合運びを相手にさせてしまうことになりました。しっかりと引いてボールを奪い、チャンスがあればカウンターで前に人数を掛ける。まずはしっかりと守るという戦い方をサンフレッチェ広島にやられてしまいました。そういう試合展開にはしたくなかったのですが、残念ながらそうなってしまいました。怪我人も出てしまったことで、起点となる選手を前線に置けず、チームとしてどういう戦い方をするかの判断が難しい状況でした。その中でも選手たちはしっかりと気持ちを持って最後まで闘ってくれましたし、得点することを諦めず、最後までやってくれました。そのことを次の勝利につなげられるようにいかしたいと思います。
今日は決定的なチャンスを作れていませんでしたし、シュートを打つこともあまりありませんでした。2失点目もあのようなことになるかなというシーンでしたし、すっきりしない試合でしたが、次に切り替えるしかないと思います。
―金崎夢生選手のケガの状態について、現時点でわかる範囲でお聞かせください。
悪い状態なようですが、試合終了直後のため、どういう状態か正確にはわかりません。それでも、すごく悪いのではないかという感覚があります。
―特に前半で、ビルドアップの部分でうまくいっていなかったように感じました。試合をとおし、どう改善されたのでしょうか?
どう見えたかということもあると思います。我々はボールを持たされているというように見えたかもしれませんし、変な失い方をしないよう慎重に戦っていたようにも見えたかもしれません。その中で、先にも話しましたが。今日の敗因としてこちらのミスから必要のない形で失点をし、プランが崩れてしまったということはあります。こちらがボールを持っている状況で、相手も次のプランをぶつけてくるという試合展開もあったと思いますが、準備していた形と違うものとなりました。前半は組み立てがうまくいっていなかったというよりも、そのように簡単に組み立てられる相手ではないと思っていましたし、我慢のゲームをするという狙いどおりのスタートができたと思います。ただ、前半まだ15分くらいの状況にあの形で失点をしてしまい、そこから次の手をと考えていましたが、それが崩れてしまいました。
まずは簡単にボールを渡さず、自分たちがボールを保持できているという感覚はありました。今日は「ポゼッションに重きを置いた戦いをしなければいけない」という考えでしたが、自分たちでその狙いと違う展開にしてしまったことが、一番の敗因だったと思います。