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明治安田生命J1リーグ第25節 鹿島戦 前々日監督会見

2910月
10月29日(木)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、31日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第25節の鹿島アントラーズ戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


―前節を終えて、チームは2日間のオフを取りました。監督もしっかりと休まれたのでしょうか?

心身ともに疲労が溜まっていたので、特に選手のために休みを取ることができて良かったです。選手はこの日程の中でやれることをやり尽くして先週のスケジュールをこなしました。かなりリフレッシュできたのではないかと思います。


―前節の試合後、「チームのためにプレーする」という部分を評価していました。

最初に言った話と重なるのですが、あの日程を、あの強度で、あのような想いを込めてチームのために闘ってくれた選手に対して、その部分に触れずに勝利を喜ぶことはすごく失礼だと思いました。彼らに直接伝えましたけど、選手たちに対してどう思っているかや選手の評価を皆さんの前ですることで、ファミリーの皆さんにもメッセージが伝わると思いました。ただ1勝しただけではないということを強調したかったので、あのような形で話をしました。


―鹿島との対戦ではインテンシティーが一つのポイントになると思います。

すごく難しく、かつすごく重要な試合になると思います。おっしゃっていただいたように、強度の高い、そしてどちらも90分間アグレッシブなプレーが見られる試合になると思います。鹿島はやはり鹿島らしい、そういった試合を勝ちきる強さを持っています。ここ最近の試合ではそういった部分を多く見せているので、そういった部分では負けてはいけないと思います。もちろん、この試合に向けたサッカーの部分も大事ですけど、気持ちの部分の準備にかなり力を入れています。


―相馬勇紀選手が早期復帰し、プレーしました。どのように見ているのでしょうか?

多くの子どもたちもプロのやり方を真似すると思うので伝えますが、コンディションについては、彼は試合をやってはいけない状態でプレーしていたのではなく、彼自身が口にしていたように、チームドクターや多くの人のサポートがあって、本来は3週間掛かるところを10日で短くしたと。それが事実です。そういった行動を彼自身がしたこと、そして周りのみんながサポートしたことがすごく大事なことですし、素晴らしいことでした。その部分を心配されている方もいると思います。その日になって「今日使おう」と判断したわけではなくて、数日前から合流して練習している中で、痛みもないし、問題ないということで起用しました。プレーに関しては、これまで通りちゃんと動けているなと。それ以上の評価については今は言いたくないです。


―鹿島の思いどおりにやらせないために、または鹿島がロングボールを使ってきた時のために、どういった対応を考えていますか?

鹿島はある意味カメレオンのようなチームだと言えると思います。その試合のために用意したプランがなかなかうまくいかなかった時に、試合中にいい意味でやり方を変えてしまいます。それを実現させるために不可欠な、フィジカル面で強さを持っている素晴らしいセンターフォワードがいます。そういったやり方に手応えを感じた上で、そういう選択肢、武器を持っているのだと彼ら自身もそこに自信を持っていると思います。試合によってはそれが一番の狙いだという場合もあると見ています。その中で我々がやるべきこととして、自分たちが続けてきたサッカーを捨てて、相手に対応するという策は絶対に取ってはいけないと思います。どの試合でもそうですが、特に鹿島は前向きにどんどんくる、彼らのペースで試合をするというやり方があるので、我々が早めに得点を取ることで、鹿島にとってリスクが高い試合展開に変えていけるのではないかと思っています。鹿島がより前掛かりになって、我々が広大なスペースを前にしてプレーできる状態を作ることができれば、やりやすい試合になると思います。先制点を早めに取ることをすごく大事にしてやっていきたいです。


―エヴェラウド選手への対応についてどのように考えていますか?

プロの世界の中でも際立つ特長を持っている選手については、その特長を完全に消すことはできないと思います。それは世界中、サッカーの世界ではそうだと思います。ただ、そこをどうやって制限するか。当たり前のことですか、彼の良さを丸裸にして、どういった良さがあるのか、なにをやらせたら危険なのか、どんなプレーが苦手なのか。そういったところを分析した上で、対峙するセンターバックの2人だけではなく、なるべくその2人がそういったシチュエーションにならないように、周りがどうやってその前で抑えるかです。すべて当たり前のことですけど、なるべくいい部分が試合中に出ないようにするための準備をして、試合中も一瞬も気を抜かずにやるべきだと。それに尽きると思います。


―27日のINSIDE GRAMPUSで公開されたトレーニングレポートでは吉田豊選手がボール回しなどに参加されていたようですが、状況はいかがでしょうか?

相馬の質問でも触れましたが、選手をグラウンドに戻すための仕事をしているスタッフたちが、予想よりも早く2人を戻してくれました。感謝しなくてはいけないですし、彼らの仕事を評価しなくてはいけないと思います。吉田は現在周りの選手たちと同じメニューをフルでこなしていますが、デリケートなケガなので、全員と同じ強度のトレーニングを何日かこなした上で判断しなくてはいけないと思っています。練習に合流しているのは映像のとおりです。


―鹿島は勝ち点で並ぶ相手です。この試合の重要性をどのように考えていますか?

残り9試合のうちどのくらい勝てば満足だ、というような設定はしていません。残り9試合を全部勝つつもりですし、そのためにどうするかというと、結局のところ目の前の1試合にどれくらい集中して力を注げるかということです。その中でも、上位争いの直接対決ですので、9試合の中でも特に難しいゲームの一つだと言っていいと思います。全力でやるだけだと、選手たちにも伝えたいと思います。「9試合ではなく、まずはこの1試合をしっかりやろう」、「その後、また次の試合を考えよう」と。