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明治安田生命J1リーグ第24節 仙台戦後 監督会見

2410月
10/24(土)、明治安田生命J1リーグ第24節が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂スタジアムでベガルタ仙台と対戦し、1-0で勝利。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。
マッシモ フィッカデンティ監督


厳しい日程の中で、私から改めて言う必要もないくらい厳しい状況でこの試合を迎えました。そして、この試合の直前には、おそらく今シーズン優勝するであろうチームと昨シーズンのリーグチャンピオンと対戦しました。気持ちの面でもすごくすり減っている状態で今日の試合に臨みました。それでも、試合前にはしっかりとこの試合に向かい、すごくいい状態で迎えているという雰囲気を全員から感じました。それが実際のプレーにも現れ、多くのチャンスを作りましたし、ポゼッションなどの数字の面でも相手を圧倒できたゲームだったと思います。

 

順位表を見ると、そういうゲームをしなければいけない対戦相手だったと思われがちですが、決してそのような試合ではありません。試合前にも言いましたが、相手の一人ひとりを見ていくとクオリティの高い選手が多くいます。しっかりと闘ってくれた選手たちを素晴らしかったと褒めたいと思います。

 

―守備の堅さ、堅実さが勝利に直結したように感じました。そういう部分で今日の試合、選手たちをどう評価していますか?

良かった、悪かったと評価をするなら、今日はすべての面で良かったと評価できると思います。堅い守備をするためには、ボールを扱う技術などテクニカルなミスは入ってきません。しっかりと頭の中で物事を整理できていて、気持ちの面でも相手を上回っていれば、守備でミスをすることはなかなかありません。疲れが影響した部分として、もう少しボールを保持できたのではないか、もう少し正確なパスを出せたのではないかという技術的なミスはあったと思います。その中でも、ピリっと引き締まった試合になった要因は、この時間帯にはこういうプレーを選ぶことで勝利に近づくことができる。こういうプレーをすればチームが呼吸することができる。このプレーを選択してしまってはチームが苦しい流れとなってしまうためそれは選択しない。そういったすべてのプレーの選択のベースに「チームにとって」という考えがあったことが挙げられます。そのことで一体感のある試合ができたと思います。

 

ーボールを支配しながら得点を挙げるまで時間が掛かりました。それでも、このままいけばいつかゴールは決まると安心して見られていたのでしょうか?

サッカーでは、どんな試合展開でもゴールが決まるまで安心してはいけないと、私の中で位置付けています。逆の立場となるような試合を迎えることもあると思います。圧倒的に押し込まれていても、ゴールさえ決めさせなければ最後の最後で相手に一泡吹かせることもできます。サッカーにはいろいろな魅力がありますが、それも魅力の一つです。どんなに内容が良かったり、うまさがあったとしても、点が入らなければ勝てないのがサッカーというスポーツです。安心はしていませんでしたが、今日の様なゲームを多くの試合でできれば勝つ可能性が高くなる。そういうゲームだったと思います。