NGE

明治安田生命J1リーグ第21節 C大阪戦後 監督会見

1010月

10/10(土)、明治安田生命J1リーグ第21節が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂スタジアムでセレッソ大阪と対戦し、1-0で勝利。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。


マッシモ フィッカデンティ監督


すごく素晴らしいゲームだったのではないかと思います。どちらのチームも戦術的な理解度が高いチーム状態で、それぞれの選手一人ひとりを見てもその瞬間瞬間で、そういう理解が背景に見られるプレーが随所に見られました。そういう試合を制したということがチームの成熟度だと思いますし、そういう意味でも他の勝利よりもうれしい勝利でした。

 

そういうぶつかりあいがあった中で、たまたまこちらに勝利が転がり込んできたというよりは、勝つべくして勝ったと言えると思います。セレッソ大阪も本当に強かったですが、今日は我々がそれを上回るサッカーができたのではないかと思います。

 

ー後半に阿部浩之選手とガブリエル シャビエル選手を同時に投入しました。これまで2人を同時に入れることはなかったと思いますが、同時に交代起用した意図をお聞かせください。

彼ら2人をあのタイミングで入れたのは、相手が引いて守る割合が高くなりスペースができましたので、そこでチームの走力を上げることより、もちろん2人も走る選手ですが、それよりも一気に押し込みたいと考え、あのタイミングで交代をさせました。もちろん2人ともスタートから起用しても問題のない選手ですが、阿部選手に関してはケガからプレーを再開し、ある程度時間は経っているのですが、ケガと付き合いながら治していくという面があります。そのため今日は途中出場という起用法になりましたが、プレーをすればあのようなクオリティーを見せてくれることは知っています。シャビエル選手と共に、「彼ら2人なら当たり前だな」というプレーをこなしてくれました。

 

ー決勝点は、オ ジェソク選手がボールを奪い、素晴らしい流れから生まれました。改めて得点シーンを振り返ってください。なかなかあの時間にクオリティーの高いプレーをすることは、疲れもあり難しいものですが、91分というところで、オ ジェソク選手がボールを奪い、そこからシャビエル選手へとボールをつなぎ、冷静に仲間を見つけ、それを決めたマテウス選手もしっかりとやってくれました。全員が試合をとおして前からボールを取りにいくという奪い方、そして奪ってから前へといく準備が頭の中でできており、そういうサッカーができていました。奪ったあとに前へとつなぐ、そういうリズムがチームに出てきた、そして(試合の)時間内に決めるということもできるようになってきました。

 

ーここ1カ月半、白星と黒星が交互に続きましたが、今日の結果で久しぶりの連勝となりました。

もちろん、連勝というものほど元気にさせてくれるものはありません。「今日はとにかく連勝するぞ」ということではなく、ずっと連勝をしたいとチーム全員で準備をしていました。残念ながら、なかなか結果のついてこない時期もありましたが、選手たちは当然のようにそこで諦めることはなく、「絶対に上位に残るんだ」、「なるべく高い位置(順位)で今シーズンを終えるんだ」ということにこだわってやってきました。それが結果として表れたので、選手のためにも良かったと思います。

 

ー今日は堅い展開の試合が続きました。後半、自分たちに押し込める時間帯が来ることを見据え、そのために阿部選手、シャビエル選手を残しておいたのでしょうか?

今日はどのメンバーでいくか、ホームゲームではありますが、昨日までに選んだメンバーでベンチも含め戦いました。こういう天候で、試合ができるかどうかもわからない状況で昨日、今日と過ごしていました。その中で、試合が行われる決定を今朝聞き、そこからは30分ごとにグラウンドの状態はどうか、瑞穂の天候はどうかということを聞き続け、メンバー表の提出の時間まで待った上でメンバーを選びました。試合前、あるいは試合中にも雨が降る可能性があるということで、「自分たちが思い浮かべているようなサッカーをクリーンに行えるコンディションではない」と、少なくとも試合の最初はそう感じていました。こぼれ球などに体を張ったプレーも大切になると考え、相手に先手を取らせないためにも我々はそういう戦い方から試合に入る準備をしました。試合状況によって少しオープンになったり、こちらが押し込めるようになったら、という考えもありましたが、毎回そういうイメージをしていることの一つが、今日はハマったと思います。