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明治安田生命J1リーグ第13節 札幌戦 前々日監督会見

278月
8月27日(木)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、8月29日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第13節の北海道コンサドーレ札幌戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー久々に約1週間の準備期間がありました。リフレッシュできましたか?

やっと久しぶりに選手たちを休めることができました。気持ち的にもリフレッシュできたのはすごく大きいと思います。それが次の結果につながるかというより、この日程ではケガ人が出る可能性もありますので、そういった部分で体を休められたのは良かったと思います。


ーオフの2日間をどのように過ごしましたか?

こういう状況ですので、ずっと名古屋にいました。月曜日はクラブハウスに来て、リハビリに励んでいる選手がどういう状況か、いつも以上に時間を掛けて見ることができました。クラブの関係者とは、試合の緊張感がある中では触れないような話もしました。グランパスのために24時間働いている状況なので、休日仕様で働いたという感じですかね。外でなにかしたわけではなく、クラブハウスに来ていました。


ーケガ人は順調に復帰してきているのでしょうか?

米本(拓司)と阿部(浩之)は5週間以上もチームを離れていましたが、今週の練習から完全に合流しています。治療期間、リハビリ期間は終わっています。あとはどれだけコンディションを上げていくか。札幌戦では、米本は絶対にメンバーに入ると思いますし、阿部はコンディションをギリギリまで見てからかなと。そういう状況まできているので、すごく満足しています。


ー連戦が一度止まり、いろいろと見直せるタイミングなのでは?

今シーズンは3日ごとに1試合があるような、「試合をして休んで、試合をして休んで」という流れです。その中でなるべくいい状態を保とうとやっています。どのサッカーチームも週の真ん中に試合をして、ほかの日はリカバリーだけしているかというと、そうではありません。フィジカルトレーニングのほか、有酸素系やパワー系のメニューが入る日など、試合に向けてのアプローチの仕方があると思います。「試合、リカバリー、試合、リカバリー」だと、パフォーマンスの質が落ちてくると思います。今週は試合前にするべき過ごし方を久々にできました。リフレッシュできたと同時に、そういったリズムを一度取り戻せたのかなと。この先は連戦が続きますが、この1週間は今後を考えるといい効果があると思っています。


ー札幌とはフォーメーションがミスマッチになると思います。そのような相手に対して、どのように闘っていきたいですか?

相手の配置をベースに、グラウンドの中で選手が対応できるようにいろいろなシチュエーションを想定しています。言葉で伝える部分もそうですし、グラウンドに選手を配置して練習に取り組んできました。この選手がいたら、背の高い選手がいたら、素早い選手がいたら、それぞれによって相手の崩し方も変わってくるだろうと思っています。ベンチからも「こういう形でやってきたらこうしよう」という指示を出せます。相手の戦い方がわかった時点でなにをぶつけるかは、整理した状態で準備できました。あとは試合が始まってみるまでわからないと思います。


ー札幌戦のポイントを聞かせてください。

どういうメンバーでくるかによってガラッと姿が変わるかなと。総合的に見た中、重要な選手だった鈴木武蔵選手が移籍して、何人かケガ人がいることもあると思います。スコア的に大きく差が出た試合を含めて見てみると、サッカーというのは、その時間帯に得点を取られてしまうと試合が大きく変わってしまうことがあります。得点が入るまでは札幌の勝つ可能性が高い、という時間帯が続いたこともありました。チームとしてそういうサッカーをする底力があると見ています。去年も一昨年も、札幌はいいサッカーをしていたと思います。そこからガラッとなにか変わったかというと、今年も継続し、さらにいろいろな変化を加えて取り組んでいるように見えます。そういった警戒の仕方をした上で、一番いい姿を想像して、準備したいと思います。


ーチームは今、勢いがある状態です。このような状況で良さを押し出していくか、引き締めていくか。メンタル面で選手にどのような働きかけをしていますか?

サッカーの世界だけではないと思いますが、「こういう取り組み方をしよう」と方向性を示すリーダーがいて、それについてくる人がいます。みんながそれを信じて、その作業がスムーズに行われるかに違いがあると思います。その時その時にやらなければいけないことは決まっていますので、そこに対して信じてやっていけるかどうか。今はすごくいい雰囲気でやれていると思います。選手たちといい関係を築けている中、敗戦のあとに掛けるのは次に向けての言葉で、先を長く考えた上で前向きにすべてを捉えて、自分たちが成長するきっかけにしようと。そういう話をしているからには、うまくいっている時でも触れられたくないことに触れて、「うまくいっているからいいんじゃないか」ではいけません。どれだけ向上心を持って取り組むことができるか。それは勝ってもしてきたんだから、負けた時にもさらにしなければいけません。勝ったらなんでもあり、負けたら全部ダメという簡単なものではありません。選手たちと同じような価値観を持てているので、大崩れすることがないですし、そのこと自体をパワーにして、前に進んでいくことができています。特別になにか声を掛けるというより、そういうことを選手が理解しています。自信を持ってやっていくだけかなと思います。


ー長谷川アーリアジャスール選手の状況について聞かせてください。

受傷したケガが大きなものでしたけど、その部分は治っている状態です。左右の足の筋力差が、サッカーを全力で取り組んでいいというレベルになるのはもう少し時間が掛かるかなと。それはいろいろなテストをした中でわかっています。本人もそれを理解した上で、なるべく最短で戻るという努力を見せています。1カ月掛からないくらいでチームの練習に合流できたら、というところを目指して彼も必死に取り組んでいます。最後の一歩を焦って取り組んではいけません。本人の気持ちもわかりますけど、それを理解してもらえるような話をしました。その上でしっかり取り組んでいます。彼が早く復帰できるように全員で支えていきたいです。


※以上の監督会見の動画(一部のみ)は会員さまのみご覧いただけます。