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明治安田生命J1リーグ第11節 湘南戦 前々日監督会見

178月
8月17日(月)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、8月19日(水)に行われる明治安田生命J1リーグ第11節の湘南ベルマーレ戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


―前節のFC東京戦で自分たちの力を発揮できなかった理由をどのように考えていますか?

相手は徹底して我々の良さを消してきました。いろいろなところでスムーズさがなかったり、キレがなかったりと、良くなかった部分は見てのとおりだったかなと。また、選手層の問題もあります。この日程の中で戦い方の質をキープするためには、同じ選手に頑張ってもらうしかないと思います。どうしても駒がない時には、オフェンシブな選手を後ろに持ってこないと数が足りなくなります。予想していなかった嵌り方をする時もありますが、東京戦のようになかなかうまくいかないこともあります。選手たちは一生懸命にやっていますが、そういう事情も今回の結果につながっていると思います。


―今後もFC東京のような戦い方をされることが予想されます。それを上回るために必要なのは、ボールを動かす速さなのでしょうか?

(FC東京の戦い方は)我々を止める参考になるとは思います。東京はこの日程を最も生かす戦い方をしてきました。2日しか間がないのと、3日あるのとではかなり違ってきます。ただ、それが4日、5日と増えるごとに大きな影響があるかというと、そうではありません。2日と3日の違いは、サッカーにおいてものすごく大きいものです。その違いが大きく出たのかなと。その上、我々は移動もありました。川崎、東京という先週の日程よりも、移動があるのは同様ですが、今週の日程のほうが1日間が空くので、だいぶ変わるのかなと思います。ピッチ上で名古屋をどう止めるか、という部分に関しては、(FC東京の戦い方から)ほかのチームもアイデアを持ったかもしれませんが、それよりもコンディションのほうが遥かに大きな問題だったと思います。


冷静にゲームを振り返ると、東京は守りに徹していたと思います。我々を前に来させて、空けてしまったところを狙ってきました。我々が受ける態勢を作っていて、そこを崩されたシーンはなかったと思います。失点シーンは、用意された罠にまんまとハマってしまったなと。我々がそこに神経を集中させていれば、ああいうミスはなかったと思います。今後の東京との対戦では罠があるという意識が強くあるので、同じミスはしないと思います。しっかり分析した部分は次の対戦に生かしたいです。対戦相手が名古屋相手に同じような戦い方をしてくるかという質問への答えは、あのような日程だったらそうしてくるかもしれない、というものになります。


―次節は成瀬竣平選手が出場停止です。オ ジェソク選手を起用する可能性はありますか?

(オ ジェソク選手は)ルール上では8月の頭から試合に出場することができましたが、8月に入ってから全体練習に合流したという状況です。コンディションに問題がある状態で名古屋に来ましたが、今ではハードにトレーニングしています。ただし、高いレベルでのトレーニングはまだ2週間もできていません。技術的な問題よりも、コンディションの問題です。


―今節対戦する湘南をどのように見ていますか?

どの試合に向けてもそうですが、今節で対戦する湘南の試合も今シーズンのものはすべて観ています。ここ5、6試合については、負けるべくして負けたのは横浜FC戦だけです。前半の時点であのようなスコアでしたし、入り方ややられ方が良くなかったと思います。しかし、それ以外のセレッソ戦や川崎戦など、「これで負けてしまうのか」というような、湘南が勝ってもおかしくない内容の試合が多かったです。順位のとおりのサッカーをしている、という見方をしてはいけません。下位が相手だから苦戦しないだろうと思っていたら、思いきりやられてしまうと思います。しっかりと分析した上で、最高の準備をしたいと思います。


―アウェイ戦ではベンチ入り可能な人数以上を帯同させているかと思います。どのような意図があるのでしょうか?

以前からもやり続けていた形です。今年はコロナウイルスの影響があり、我々自身も当事者です。だからといって、急遽陽性者が出てもいいように予備の選手を帯同させているわけではありません。ポジティブな考えのもとで行っています。このような日程ですので、試合当日までベンチに入れるコンディションなのかを見極めたいというところです。多くの人数を連れていけばいくほどクラブ側に負担がありますが、協力してくれています。名古屋でもそういうふうにやらせてもらっていますし、これまでのキャリアでも可能であればそのようなリクエストをしてきました。


―FC東京戦後にはピッチコンディションにも言及していました。監督にとって、理想のピッチコンディションはどのようなものでしょうか?

選手が意図した体の使い方ができる、自分のスピードをコントロールできる、というのがいいピッチコンディションだと思います。相手に寄せた際にいき過ぎて、ボールにいったつもりなのに足まで掛けてしまったり、ボールコントロールが思いどおりにいなかったりと、どの選手にとってもやりにくいピッチコンディションはあってはいけないと思います。ほどよく濡らしてあって、しっかりと刈り取られている、具体的に言うと川崎戦の瑞穂の状態がすごく良かったと思います。東京のピッチは私もよく知っています。スタジアムに到着した時は「いいグラウンドだな」と感じましたが、試合が開始する頃は1時間ほど大雨が降ったのかと思うような、田んぼみたいな状態でした。そこは我々のプレーに大きく影響を与えたと思います。そういったサッカーを見せいたと思っての東京の選択だったと思うので、仕方ないことだと思っています。


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