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JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第3節 川崎F戦 監督会見

128月
8/12(水)、JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第3節が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂スタジアムで川崎フロンターレと対戦し、2-2で引き分け。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。
マッシモ フィッカデンティ監督


これだけ素晴らしい対戦相手である川崎フロンターレに対して、いかに我々がオーガナイズされた状態でプレスを掛けるか、前半40分までは素晴らしい流れで戦ってくれたと思います。川崎を相手に戦う時には、こちらも多くのチャンスを作り得点をしないと、川崎には得点力があります。その中で、一失点目はもう少し注意力があれば防げたのと、少し運がなかったと思います。二失点目はより注意力の部分で個人的に欠けている面があったと思います。


後半に関しては、予選突破に持っていくための結果、そして勝利を目指すという部分のバランスを取りながら戦わなければいけない状況でした。(ジョアン)シミッチは浦和戦での負傷の影響が少し残っていましたが、半分くらいは戦えるだろうと後半から投入しました。その状況でも良いプレーをしてくれましたし、日程も考えて多くの選手を休ませたいと思いながら交代を選びました。休ませてあげられない選手もいましたが、すべてを考えると、そこまで難しい流れに持ち込むこともなく予選を突破することができましたし、結果として良かったのではないでしょうか。


ー今日はスターティングメンバーが出たところで、色々な選手配置が考えられました。ガブリエル シャビエル選手をボランチに置いたことも含め、この配置の意図をお聞かせください。

4-2-3-1、4-3-3など、相手の出方によって、あるいはどういう風なボールの持ち方をされているかで少し細かく配置を変えながらの戦いでした。その中で、シャビエルをボランチの位置に置いた理由は、しっかりとゲームメイクができることで彼を選びました。ただ、稲垣(祥)以外は攻撃的な選手が5人いましたし、そのポジションでやらなければいけないというルールはなく、必要によってはポジションを変えながら彼の特長を出し、中盤でしっかりとクオリティーを持ったプレーをするよう試合前に話していました。どのようなクオリティーが自分たちにあるか、スピードやテクニックという部分を生かし、ボールを持てば一気に相手ゴールへ迫ることができるやり方で、ボールの奪い方も含めた準備をした上で、今日のメンバー配置で試合に入りました。実際にそのような形でプレーできた時間帯もあったのではないでしょうか。


ーリーグ戦で首位の川崎を相手に先制したことなど、今後のリーグ戦につながる部分もあったとお考えでしょうか?

結果、終わってみて我々にとってどのような試合になったかと言えば、相手は首位のチームですし、僅差での首位というよりも、内容をみてもぶっちぎりで今一番状態の良いチームが相手でしたので、我々の現時点での力をはかるという面では、すごく自信を持たせてくれる試合となりました。試合の中でもポゼッションする能力、縦へと運ぶ速さや怖さ、サッカーで勝つために相手を抑えることも含め、川崎は明らかに今、他チームより優れています。ほかのチームに劣っている部分はほとんどないことが、現在の川崎が圧倒的な強さを持っている理由だと思います。その中で、我々のほうが上回っているのではないだろうかと思える部分も今日の試合でありましたし、常にどの試合においてもその力を出せるという継続性の部分が、我々が今持たなければいけない伸びしろだと気づいた試合でした。手応えのある良かった時間帯もあった試合だけに、それを試合をとおして長く、そして連戦の中でも常に出せるようにしなければいけないと思っています。