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JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第3節 川崎F戦 前々日監督会見

108月
8月10日(月)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、8月12日(水)に行われるJリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第3節の川崎フロンターレ戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督が記者会見を行いました。


マッシモ フィッカデンティ監督


―浦和戦の大勝を経て川崎F戦を迎えます。気を引き締めることが重要だと考えていますか?

浦和戦ではしっかりとした準備をして、それをグラウンドの中で発揮することができれば、あれだけのポテンシャルがあるということが再確認できました。だからといって、ここから先がすべてうまくいくと思うことは間違いです。川崎戦をどう闘うか、どう準備すれば一番いい状態で迎えられるかに集中して練習が出来ています。浦和戦のように、いい状態の名古屋を川崎にぶつけることができればなと。川崎のようなチーム相手にもやれたら本物だと思います。そういう意味でもしっかりとした試合をして、今の自分たちの立ち位置を見極めたいと思います。


―浦和戦は大量得点の一方で2失点をしています。その点をどのように捉えていますか?

ポジションを間違えたり、人数が足りているにも関わらずカバーがなかったりと、避けられるゴールだったのかなと。なぜなら、(失点のシーンでは)普段の我々の守り方ができていました。つまり、あのような失点はしないはずの守り方ができていたということです。「しょうがない」という言い方はしてはいけませんし、あってはならない失点でしたが、私としては「5-0という試合展開だったからこその失点だった」という見方をしてあげたいと考えています。試合後にもコメントしましたが、どんな時でも気を抜いてしまったら状況は一変してしまいます。5-0でしたので、試合がひっくり返ることはほとんど起きないと思いますし、この日程もあるので、選手たちの気持ちもわかってあげないといけないと思います。そこまで問題視すべき失点ではないと思っています。


―選手起用を含め、川崎戦ではどのような展開を想定していますか?

当日、自分の手元に試合で使える戦力がどの程度なのかによります。特にこの前スタートから出場した(ジョアン)シミッチは、試合中のプレーによって負傷している状況です。彼が川崎戦に間に合うかは、当日まで見なくてはいけません。そういう意味で、誰が出るかは現時点で言えるものではありません。また、ルヴァンカップですので引き続き金崎(夢生)は起用できません。


他のチームも同様だと思いますが、試合を終えた2、3日後には次の試合をしなくてはいけない、という日程は難しいものがあると思います。それが勝った要因、負けた要因ではないですが、次の試合に向けては考慮しなくてはいけない部分ではあります。その中で、選手はクラブとして活動している時間だけではなく、プライベートの時間でもできる限りのベストを尽くしてくれています。起用できるメンバーがはっきりした時点で、戦い方を同時に考えていかなくてはいけません。明日いっぱいを使って準備したいと思います。


欠けてはいけない選手が、チームに強い気持ちや闘志をもたらしているという考え方は、私はしていません。強い気持ちは全員が持っていて当たり前だと思います。選手選考に関して言うと、フィジカルなプレーが中心になるから体を張れる選手を選ぶ、という考えではなく、体を張るのは全員です。今回の試合に関しては、“質の高いをサッカー”という方向性で準備をしなくてはいけないというイメージを持っています。


―どのような点で川崎Fを上回りたいですか?

正しい戦い方は試合の時間帯によって変わってきます。川崎の強さとは、自分たちのペースで試合をコントロールし続けるところにあると思います。川崎しかボールを持たない、という試合もできるチームです。ボールを持たれていてもどういったタイミングで奪いに行くべきか、または相手に持たせるのかの判断や、我々がボールを持った時に絶対に失わない技術や質の高さが重要です。体力的に消耗が激しくても走ることよりも、うまさが伴ったプレーをしていかなくてはいけないと思っています。川崎がやれることを川崎だけにやらせて、我々が走らされるのではなく、こちらの時間帯を長く作っていきたいです。その意味でクオリティーが重要になると思います。


―引き分け以上でグループステージ突破が決まります。ゲームプランに影響があるのでは?

試合に向けての準備の段階から試合中をとおして、同じ感覚を持っていないといけません。川崎は手強い相手ですけど、試合の準備は勝利を目指して行います。試合状況によって、その場の判断で「ボールを回したほうが賢い」となることもあると思います。賢い戦いをしたいと思っていますが、まずは勝つために全力でプレーする、というスタートの仕方をしなくてはいけないと思っています。


―オ ジェソク選手や宮原和也選手、渡邉柊斗選手の状態はいかがですか?

オ ジェソクの場合は最近、全体練習を100パーセントこなせる状態になりました。ここまでの試合では起用できる状態ではありませんでした。今はほかの全員と同じようにトレーニングを行っています。気になっている方が多いと思うので、ほかの選手の状態もお伝えすると、米本(拓司)はもともとの見通しどおりまだ時間が掛かります。ただ、なにもできない状態ではなく、やれることが増えてきています。回復は順調ですし、予想していたものよりも早く復帰できるかもしれない、という回復を見せています。阿部(浩之)は今週末、あるいは来週から練習に戻れると思います。もしかしたら今週末の試合に間に合う可能性もあります。この2人は順調に回復しています。ご質問いただいた宮原と渡邉に関しては、安全第一にトレーニングをしています。安全というのはウイルスに関してではなく、トレーニングの強度に関してです。2週間ほどトレーニングから離れて過ごしていましたので、彼らがもう一度プロレベルの強度でサッカーをするために、という安全を考慮しています。すぐにほかのメンバーと同じメニューをこなすのではなく、1週間ほど、高い強度でトレーニングをするためのトレーニングを別メニューでやっている状態です。それを終え、試合に向けたトレーニングができるようになったら合流することになると思います。


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