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明治安田生命J1リーグ第8節 柏戦 前々日監督会見

307月
7月30日(木)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、8月1日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第8節の柏レイソル戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督が記者会見を行いました。


マッシモ フィッカデンティ監督


―今週のトレーニングで意識されたことを教えてください

今年の初めから、今までにない状況でサッカーに取り組まなくてはいけませんでした。どうしても外部の影響を受けてしまうので、そこは判断しながら、自分たちのやれることを全力でやろうと取り組んできました。今シーズンは、チームとしてどんな困難があっても崩れないという部分が勝つために求められるだろうと考えてきました。今週も同じ考えのもと、できることに取り組みましたし、選手たちも取り組んでくれました。いい準備ができたと思います。もちろん、全体練習の回数は通常よりも少なかったのですが、この状態でもできることに全力で取り組めました。いいゲームができると思っています。


―試合間隔が空いてしまった影響をどのように捉えていますか?

コンディションに関してはなんの影響もないと思っています。とにかく前を向いて、この先をどうしていくのかを考えていくしかありません。昨日までのことはもうすでに起きてしまったことです。この状況でやれることに取り組んできました。コロナウイルスの影響を受けなかったら、という話には全く意味がありません。自信を持ってグラウンドに入る。ただそれだけです。現実的に延期の影響を考えると、今は疲れが溜まっていないということがあります。将来的に日程が決まり、予期していないスケジュールで連戦となれば、影響を受けることになります。過密日程では負傷者が出てくる可能性があり、選手層は考慮しなくてはいけません。幸い、我々はいい状態で取り組めていますし、結果もついてきています。クラブとしては、「今年は降格がないから結果が出なくてもいい」という考えではないと思います。クラブとしていい結果を目指す闘いをしているからには、私からのリクエストとして、選手層を厚くしていかなければと考えています。そうでなければ、どこかで息切れしてしまったり、どこかに響いてきてしまうかなと。今いる選手たちは一つの素晴らしいグループを形成してくれています。新しいメンバーを入れてこのグループができあがったという点では、クラブもとても努力をしてくれました。「いいところまで行ったね」で終わらせてしまうのか、やるからにはとことんやるのか。チーム状況を見ますと、クラブからの支えもお願いできたらと思っています。


―練習のやり方で気を使っている点はありますか?

それぞれが注意できることをやりながらやっています。1週間前と比べて、なにか特別なことをやっているわけではありません。濃厚接触者が出ていないことから、チーム内感染が起きたわけではないと考えていますから。それをはっきりさせるためにも、クラブはすぐに独自のPCR検査を3回設定してくれました。相応の負担があったと思いますが、危険な環境ではないと、スッキリした状態でトレーニングができるようになりました。これまでよりもエクストラでやっていることは、この検査が当たるかと思います。J1という日本のトップで、所属する全チームが優勝を目指す中で我々は勝たなくてはいけません。取り除けるものは先に取り除いて、トレーニングでは勝つことにフォーカスして取り組む必要があります。その線引きははっきりさせています。そして、クラブハウス内での過ごし方やプライベートに関しては専門家が決めて、私はそこに全面的に協力しています。


―難しい状況でもグループのまとまりを感じます。コミュニケーションで気をつけていることはありますか?

裏表のないような人間関係を作れないと仕事はできません。信頼できる関係でいよう、という話はいつもしています。なにか一つの要素があるわけではないですが、全員がグループに参加している状況を作れていて、全員がお互いのことを考えられているのかなと。何人かの選手だけがうまくいっていたり、目に見える結果を出している主役とそうではない脇役がいるのではなく、全員の力があってうまくいっているのだと、選手自身が実感しながら取り組んでくれているのだと思います。苦しい状況でも、仲間同士で支えあっていけるコミュニケーションがあるのだと思います。


―7月29日のPCR検査では全員が陰性判定となりました。安心して柏戦に臨めるのでは?

チームとして、一人ひとりの人間として強くあろうと伝えてきました。早く元どおりになることを願っていますが、いつまで続くわからないのが現状です。常にその不安と付きあいながら生活していくしかない状況だと思っています。何度もPCR検査をやって陰性と出ても、今日ウイルスに感染してしまう可能性があります。以前より非常に気をつけていた中でも感染者が出ていますから。なので、「安心したか」という質問には、そうではないとお答えします。安心することなく、より厳しくしていきたいと考えています。選手たちも含めて、できることはもっとやっていこうという確認もしました。


―今節で対戦する柏は3連勝中と好調を維持しています。

調子がいい相手だろうと良くなさそうな相手だろうと、準備としては相手の最大限の力を想定します。良くなさそうな相手だとしても、どのタイミングで調子が上向くかはわからないので。調子のいい柏だから特に注意するのではなく、いつもどおりの準備をして、我々がやるべき試合展開にもっていかなくてはいけないと思っています。相手の良さを出させて受けるのではなく、こちらが終始主導権を握る試合にしなくてはいけないと考えています。

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