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明治安田生命J1リーグ第7節 広島戦 前々日監督会見

247月
7月24日(金)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、7月26日(日)に行われる明治安田生命J1リーグ第7節のサンフレッチェ広島戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督が記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー前節に負傷交代した3人の状況について聞かせてください。

それは私も試合の直前まで気になることです。


ー前節はアクシデントがありながらも、いい試合ができたという感覚でしょうか?

どういう試合だったかということをお話しさせていただきます。相手にどういったベースがあって、どういった狙いでサッカーしてくるのか、どうやって攻め、どうやって守るかに対し、こちらも準備して挑みました。試合をとおしてこちらのペースにできたと思います。途中交代で入った選手もそれぞれの役割を理解して、その時にやるべきことを解釈した上で試合をできたかなと。いろいろな形に変えても、相手の狙いが変わっても、選手が間違えずにできたのは、メカニズムが浸透しているということです。「こういう時にはこうしなきゃいけない」というベースのルールがあることで、選手がグラウンドの中でいろいろなシチュエーションに対応できていると思います。


ーあのフォーメーションは練習などでやっていた形でしょうか?

中盤の選手が一つ後ろに下がり、4枚から5枚にして増やして対応しなければいけないシチュエーションがあるだろうと。5枚になった時にどう守るかということは、大分戦に向けて準備していました。4枚のところに1人が落ちるのではなく、最初から落とした体制で理解しやすい状況だったかなと。その先は練習で準備していたので、その形でなにをしなければいけないかを選手たちは理解できていたと思いますし、難しくなかったと思います。


ー前線の4人が流動的に動いていました。選手にどのような指示を出していましたか?

5−4−1でブロックを作る相手に対し、金崎(夢生)には「真ん中から動き始める」というルールがありました。5−4のディフェンスラインと中盤ラインの間がほとんどないような守り方をしてくる可能性がありました。特に4枚が内側を切ってくるのか、横を広く守ってくるのかによって、こちらがどこを使えるかも変わってきます。自分たちのやりやすい状況に持っていくため、金崎の後ろでプレーする3人に関しては状況を見ながら判断し、「ポジションを入れ替える必要があるならそうするように」と言ってありました。阿部(浩之)がいた時だけではなく、(ガブリエル)シャビエルが入ってからもできていたかなと。大分は得点を取り返さないといけない状況だったので、自分たちがバランスを崩してでも点を取りにいくことをしなければいけなかったと思います。そこでスペースが空いてきてからは、我々がいろいろな動きで引っかき回すことなく、自分たちが設定したポジションを保ったままプレーするようになりました。時間帯と得点を見ていくと、阿部がいたか、いなかったに見えたかもしれませんが、決してそんなことはありません。チームとしてはそういう狙いを持ってやっていました。


ー自主性に任せるのは、選手たちの判断力がなければできないと思います。

サッカーというスポーツは、自分たちがやりたいことを用意しても、相手がグラウンドでどう動いてくるか、我々が用意したことにどう対応できているかを見抜く能力が必要です。用意したものをただ90分間やればこういう結果が出る、というスポーツではありません。グラウンドの中で、どういうふうに相手のボールを奪いにいくか、相手がどうボールを持っているかによって変わってきます。チームの全員がどういうポジションを取らないといけないか、どういう配置をしなければいけないかは、その場その場で決めなければいけません。何分になにが起きるかわかりませんよね。選手がルールに基づいてやるには、「これだな」という正しいものを引き出さないといけないです。「今日の試合はこういう相手だからこうなりそうだ」とサポートした上でグラウンドに送り出しています。その中で選手たちがよくやれているのかなと。常にサッカーは進化しますので、選手も常に成長しなければいけません。知識をどんどん入れていかないと、この世界では置いていかれると思います。


ーチームの状態が良く、この状況を続けていくために必要なことは?

まずはケガ人を出さないこと。3人は明日、明後日でどこまで回復できるかを見てみないとわかりません。この日程だとケガのリスクが増えているのかなと。練習でどんなに調整し、回復しても、3人は試合の中でケガをしてしまいました。できることをやりますけど、この日程ではキツいところもあるのかなと思っています。チームとしてしっかり闘っていく、今のいい雰囲気を続けていくには、続けるべきサッカーをやれるかです。継続してやっていくことでチームとして良くなってきます。「なにを、どこに」力を入れるのがいいかわかれば、選手たちも取り組みやすいと思います。ブレてはいけない部分は、絶対にブレないようにやることが大事です。


ーグランパスの監督に就任して最初の試合がアウェイでの広島戦でした。今年はいい状態で広島に乗り込むことができますね。

広島は今年もすごくいいチームです。去年の試合は守ることしかできないゲームになってしまったかなと。今年は「どういうサッカーをやろう」という取り組みが違いますし、そこへの時間もありました。相手のことを受けきるだけではなく、どのチームともやり合い、自分たちのやりたいサッカーをできていると思います。去年よりも、「こちらがなにをやりたいか」をグラウンドの中で表現できるゲームになると思います。結果がどうなるかは、サッカーはやってみないとわかりません。その中でこれまでどおりの最高の準備をしていきたいと思います。


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