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明治安田生命J1リーグ第5節 鳥栖戦後 監督会見

187月

7/18(土)、明治安田生命J1リーグ第5節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでサガン鳥栖と対戦し、1-0で勝利。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。


マッシモ フィッカデンティ監督


前もってどのようなサッカーを今年の鳥栖がやってくるかというところで、特に最近のゲームを見た次第で、こういう試合になるかなと予想した展開となりました。川崎戦や神戸戦、広島戦で強豪相手にいいところを出させていないという印象がありました。グランパスが武器としているところをまず消すことをやってくると思っていましたし、その展開で前半は進んでしまいました。それをどう打開するか、時間が掛かるかもしれないが、選手がしっかりとやり、前半のうちにある程度解決方法を見つけた状態で、ロッカーへと戻ってきてくれました。そのあとは、選手はすごくやりやすく試合を運べたのではないかと思います。


チームが一つになり、選手たちがグラウンドの中で判断しなければいけない状況で共通の意識として「今の時間はどう」ということがまとまっていたと思います。入りから良かった後半、素晴らしいゴールも決まったあとで、ここはしっかりと攻めるべきなのか、もう少しボールを回し相手を走らさせるべきなのかなど、もう少し工夫ができたかなと思います。単純に次のゴールを狙う、まるでリードしていない状況かのような攻め方をしてもう少しうまい試合運びができたのではないか、という欲はあります。しかしそのような簡単な試合は、今日はできないと選手が意識した上で闘ってくれたと思います。今日のようなゲーム、やっていて苦しいゲームを物にするということは大切ですし、合格点を与えたいと思います。

 

ー後半途中から前田直輝選手を投入したことが試合の流れを変えた一つの要素だったかと思いますが、前田選手にはなにを求めたのでしょうか?

入った瞬間から、彼が試合を変えてくれるのではないかという期待感を皆さんも感じたかと思います。入り方から素晴らしく、ゴールももちろん素晴らしいものでしたが、今日の前田の良かったところはゴール以外であまりにも印象に残りすぎています。どう相手を追いかけたか、毎回プレーに絡むたびにチームのためを考えたプレーしか今日はしていませんでした。そこは本当に素晴らしかったです。交代で入る選手がどうプレーすべきかは前田選手ともこの前直接話をしましたし、その上で最高な回答を今日はプレーで見せてくれたと思います。他の交代で入る選手にも、どうプレーするかの見本を見せてくれましたし、本当に素晴らしかったと思います。ゴールが素晴らしかったというのではなく、「すべてが素晴らしかった」と言いたいです。

 

ーワントップのポジションは山﨑凌吾選手が先発でした。後半途中からは前田選手をその位置での起用されましたが、その意図をお聞かせください。

(相手を)分析した上で、特にスタートして前半のうちは相手が激しいプレスをかけてくれる、フィジカルの見せ合いというような激しいゲームになると予測していました。ただ、どの時間帯かになると相手のスペースをすべて消すということで体力的に落ちてきますし、(そこは)もともと狙いとしてありました。今日の狙いとしてスタートから体を激しくぶつけ合うことと、走り負けてはいけないと考え、山﨑選手に彼の良さを生かしてもらおうと。山﨑選手は体も大きいですし、もちろんゴールを狙う姿勢も見せてくれましたし、今日は彼がやるべきスタートとしてのベースを作ってくれたのではないでしょうか。前田選手が入った状況では、チーム全員がそれまでのことをしっかりやってくれていたので、前田が生きるという試合状況で投入することができました。それぞれ、こういう順で入りこういう役割を、ということをしっかりとやってくれたと思います。