「上に行くため、いい方向へ向かうために勝たなくてはいけない試合」
ディフェンスラインを統率する丸山祐市は
J1リーグ再開初戦をこう捉える。
チームや自身の現状を的確に分析し、
どんな状況でも最善の準備を尽くしてきた。
期待感と高揚感、そしてファミリーへの想いを胸に、
約4カ月間待ち望んだ舞台へと挑む。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
※記事の最後にインタビュー動画を掲載しています。
いよいよJ1リーグ再開を迎えます。現在の心境はいかがでしょうか?
丸山 またサッカーができる喜びやうれしさを感じています。ここまでずっと早く試合をしたいという気持ちでした。ファミリーの皆さんも早くグランパスの試合を見たいと思ってくださっていると思います。気持ち的には皆さんと同じで素直にうれしいですね。
他クラブよりも準備期間が短くなっています。そういった状況をどのように捉えていますか?
丸山 準備期間は3週間ほどありましたし、監督が求めているサッカーを昨シーズンから実践できているので問題ないと思っています。戦術理解をどこまで深めていけるか、チームとしての攻め方、守り方を細かく突き詰められるように取り組んできました。一方で2月のシーズン開幕戦では硬くなってしまった部分があったので、そういった試合勘に関しては再開初戦も難しくなるのかなという思いもあります。ただ、それはどのチームも同じです。いい準備をしてきたと思いますし、素直に「試合が楽しみ」という気持ちが強いです。
硬くなってしまったというのは試合勘の部分が大きいのでしょうか?
丸山 そうですね。これはどこのチームもそうだと思いますが、練習試合ではなかなか味わえないものがあるので、少し硬くなってしまうのはしょうがないと思います。約4カ月の中断期間を挟んだので、そういった硬さはどこのチームにも出てきてしまう可能性があると思います。
(残り: 3588文字 / 全文: 4375文字)