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マッシモ フィッカデンティ監督 3月11日囲み取材

113月

3月11日(水)、全体練習後にマッシモ フィッカデンティ監督が囲み取材に応じました。取材の模様をテキストでお届けします。


マッシモ フィッカデンティ監督


―選手たちの様子を教えてください。

公式戦の日程が不透明な中で練習をしなくてはいけない状況です。公式戦がある状況のような雰囲気は無理をして作れるものではありません。試合日程が決まらないとスイッチは入らないと思いますが、なるべくリズムやトレーニングの質など、自分たちでできる部分は意識して落とさないようにしようと選手たちに伝えています。


―選手のモチベーションを保つために行っていることはありますか?

公式戦まで残り数日、という緊張感はありませんが、今日見ていただいたように向上心を持って取り組んでいます。トレーニングの質を保つことができていると思います。「よりうまくなりたい」という意識を持って取り組んでいるので、モチベーションに関しては心配していません。


―この期間は戦術を熟成させられる期間でもあります。

この期間をどのように捉えるか、取り組むべきことを見つめ直してやれるかどうかは、どのチームにとっても共通の課題だと思います。我々もこの期間を生かすことを考えて、戦術的に仕上げていかなくてはいけないところに頭を使って、取り組めていると思います。


―再開以降の日程が過密になることが予想されます。

今はトレーニングでできることをやり、日程が出た段階でその時のベストを尽くしか方法はないと思います。仮定の話をしてもしょうがないので、日程が出てからベストを尽くしたいと思います。


―石田凌太郎選手が全体練習に合流しました。彼のパフォーマンスはいかがですか?

去年は一度も彼のプレーを手元で見ることはできませんでした。負傷を抱えたままトップチームに合流してきたので、この期間に初めてプレーを見ることができました。この世界でどう闘っていくかという考えを持っていますし、クオリティーとしてもいいものを持っていると思います。そういった意識を失わずに続けられればおもしろいかなと。まだ合流して間もないので、どういう選手かと評価するのは適切ではないと思います。しっかりとやっていってほしいですね。


ー8日にはトレーニングマッチを行いました。試合内容をどのように評価していますか?

非公開の期間に行っているトレーニングマッチについては、今のところいいようにできています。内容も良かったと思います。


ーここまで公式戦の消化は2試合のみですが、トレーニングマッチを通じて成長したところはありますか?

J1のチームと公式戦で対戦する時に、ようやくそこで良かったのか、悪かったのかを評価できると思います。どちらかと言えば、週に1度試合を行うというリズムをなくさないために(トレーニングマッチを行っています)。強度の高い練習試合をすることができていたと思います。そういう意味で良かったということですね。


ー監督の母国であるイタリアでもコロナウイルスの感染が拡大しています。

イタリアには多くの知人がいます。電話で知人の声を聞くことで安心しているところですね。ただ、コロナウイルスはイタリアだけでなく、世界的な問題となっています。イタリアが早くいい状況になってほしいというわけではなく、皆さんと同じように世界中が落ち着いた状況になることを願っています。


ーファン・サポーターもサッカーを観戦できない状況が続いています。メッセージをいただけますか。

サッカーをどういうふうに楽しんでいくか、サッカーをとおして皆さんとどう接していくか。サッカーは幸せを与えてくれるものということで、皆さんはサッカーに関わろうとしているのかと思います。なるべく早く、サッカーがそのような位置付けになることを願っています。その日が来たらまた一緒に楽しんでいきましょう。


ーさらなる試合延期が予想される中、今後も週に1度練習試合を行っていく予定ですか?

そうですね。週始めから5日間練習して、週末にゲームをやり、1日か2日休むというリズムをやっていこうとプログラミングしています。そういうリズムでやっていこうと考えています。