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明治安田生命J1リーグ第1節 仙台戦後 監督会見

222月
2/22(土)、明治安田生命J1リーグ第1節が行われました。名古屋グランパスはユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台と対戦し、1-1で引き分け。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督が監督会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


我々がやりたいサッカー、相手の陣地内で我々がボールを持っている時はしっかりと形を作り、狙いを持ったプレーをする、相手のボールとなった際にはなるべく高い位置からボールを奪いにいき、襲いかかるということを試合を通してできたのではないでしょうか。

前半、唯一相手にチャンスを作られたかなというところで失点をしてしまいましたが、その後もどのようなサッカーをするか、ブレずに闘い続け、その中ですごく良い流れ、形からゴールが生まれました。後半も、誰が見ていてもこれはゴールになる可能性が高いというシチュエーションを何度も作れていましたし、残念ながらそれが入りませんでしたが、試合を通していい狙いを持ってチームとしてプレーができたと感じています。

結果については残念ですが、どういうサッカーをしたかということにおいて、選手を褒めたいと思います。

 

ー前田選手の突破から生まれた阿部選手のゴールシーンを振り返ってください。

その流れの中で、マテウスが(クロスボールを)スルーして得点に絡みました。人数を掛けたプレーができているということですし、その得点シーンに関しては、2人が素晴らしいプレーをしてゴールが生まれましたが、試合をとおし全員が素晴らしいプレーをしました。特別に誰かが素晴らしかったという試合というわけではないと思います。「こういう形でいけば、相手はこう抑えるから、そこでこう」と準備していたいろいろなパターンで崩すことができていました。決定的なシーンをチーム全体で作り出せていましたし、続けるべきところはこのまま続けたいと思います。

 

ーあまり個人の選手の評価を聞かれたくないとは思いますが、阿部(浩之)選手がもう何年も同じチームにいたかのような、存在感のあるプレーを見せていました。彼の評価をお聞かせください。

本当に素晴らしい合流の仕方をしました。質問されたとおり、本当に長く、ずっと一緒にプレーしてきたのではないかというくらい中心として動いてくれました。ただ、実際はまだ一緒にやって2カ月程度ですし、今後どれだけフィットしてくれるのか楽しみですね。その中で、彼の前の前線の3人も、サイドバックの選手も彼を追い越し、ボランチの2人も後ろからガンガン押し上げていきました。オフェンシブなチームの中で、彼が中心となり周りの選手を生かすという、いろいろな選択肢を彼が持てますので、そういった意味では逆に彼の特長を周りが生かすという戦いができているのではないかと思います。いい形、しっくりした形で、阿部選手が今入っているのだと思います。

 

ー今日は選手交代枠を二つ残しました。過密日程となる次のルヴァンカップ第2節を見据えてのことなのでしょうか?

個人的なところでも、戦術的なところでも、全員を代えたくない状況でいいサッカーをしていました。ただ、山﨑(凌吾)を投入したのは、相手の守り方に対しこちらも前線に高い選手を入れないといけないというところで、そのための武器がベンチにありましたので、改善できるかなという狙いがあって交代しました。その交代後は山﨑を含めた11人がやるべきプレーをできていましたので、それ以上の交代を行いませんでした。キャンプ中に山﨑はトレーニングマッチをほとんどやれていませんでしたし、先日のルヴァンカップ第1節で途中出場したのが、久しぶりのチームメイトとのプレーでしたが、その中ですごくいい入りをしてくれました。今日は残念ながらチャンスで決めきることができませんでしたが、それでも戦力としてチームのために貢献できるという入り方をしてくれたということを評価したいです。彼には「次は決めてくれればいい」と声を掛けました。