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【名古屋グランパスU-18】2019Jユースカップ 決勝 ガンバ大阪ユース戦後 選手コメント&交歓会レポート

1711月

11/17(日)、2019Jユースカップ 第27回Jリーグユース選手権大会決勝が行われました。名古屋グランパスU-18はミクニワールドスタジアム北九州でガンバ大阪ユースと対戦し、4-0で勝利。決勝戦を終え、MF牛澤健選手、MF田邉光平選手、GK東ジョン選手が試合を振り返りました。また、試合後に行われた、審判団やチーム関係者、相手チームとの健闘を称え合うポストマッチファンクション(交歓会)の模様も動画でレポート。スタジアムに来場した女優の福田愛依さんとの交流もあわせてお楽しみください。


牛澤健選手


ーJユースカップを制しました。現在の心境は?

目標としているのは三冠なので、二冠目を獲れたことは素直にうれしいですね。


ー非常にタフなゲームになりました。

ガンバ大阪が攻撃に特長のあるチームということは知っていました。守備陣は大宮戦で2失点を許していましたから、苦しい時間帯でも絶対に守りきろうと。そういう時間帯で守りきれたことは良かったと思います。


ー前半途中からリズムが変わったように思いました。

自分たちの時間帯が訪れるきっかけというのはいつ来るかわかりませんから、プレーが切れるタイミングで、「一つひとつのプレーに集中しよう」という話をしていました。


ーこれまでの試合よりも観客が多く、ピッチ上でコミュニケーションを取りづらい場面もあったかと思います。

そうですね。いつもよりも声援が大きかったので、声が通りづらいこともありました。ただ、プレーが切れるタイミングでしっかりと伝えあっていました。


ーハーフタイムにはどのようなコミュニケーションを取りましたか?

僕たちは前半に得点を取りながら、リードして迎えた後半にやられてしまうことが多かったので、「後半は一からやり直そう」と。また、ゲームの内容でも相手に圧倒されていたので、「自分たち主導でもっとやろう」という話もしましたね。


ー相手にボールを持たれる展開というのは想定していましたか?

想定はしていました。チームとしてはそこでどうやってハメて、前にいくのかということを、試合前から話していたんです。でも、相手のほうが一枚上手で、ボールを回される時間が長くなってしまったかなと思います。


ー長所の一つである前線からのプレッシングがハマらない時間帯もありました。そういう場面において、最終ラインの選手として意識していたことは?

剥がされてしまった時には、僕たち守備陣が最後の部分で守りきることを意識していました。チームには攻撃的な選手が多くて、リスクマネジメントをしきれない部分はあったかと思います。(センターバックを組んだ鷲見)星河とは、「数的不利の場面が来たとしても、最後の最後まで体を張って守りきろう」と話していましたね。


ー選手の状態も含め、苦しい戦いが続く中で、この大会を制することができた要因は?

クラブユース選手権が終わってから、チームの底上げということで、サブやベンチ外の選手も試合に出場している選手と変わらずにプレーできるよう取り組んできました。この大会では、いつも出ていない選手が力を発揮できたからこそ、ここまで来ることができたのだと思います。


ー今後への意気込みをお願いします。

プレミアリーグでの優勝が決まったわけではないので、次の神戸戦からまた集中してやっていきたいと思います。


東ジョン選手


ー決勝戦を終えて、現在の気持ちを教えてください。

僕たちは三冠を目指しているチームですから、ここで二つ目のタイトルを獲れてうれしいです。でも、ここは通過点でしかないので、次を見据えてまだまだやっていかなくてはいけません。


ー試合を通じて、ガンバ大阪に24本のシュートを許しました。相手に攻め込まれる中で、どのような意識を持ってプレーしていましたか?

ロングシュートに自信を持っているチームだということは、スカウティングでわかっていた情報でした。相手がバイタルエリアでボールを持った時には、いつシュートを打たれてもいいように準備することを心掛けていましたね。また、仲間にもシュートコースを切らせること、こぼれ球を意識することを指示をしていました。自分の役割を果たすことができたと思います。


ー三井大輝選手との激しいポジション争いの末、スタメンの座を奪いました。どのような気持ちでピッチに立っていましたか?

すごくレベルの高いライバルと競ってきました。最初の頃はみっちゃんが出ていて、その頃の自分には「スタメンで試合に出る」という気持ちが足りていなかったと思います。でも、みっちゃんがケガをしてから自分にチャンスが回ってきて、そこで「みっちゃんが復帰したとしてもスタメンの座を渡したくない」という気持ちが強くなったんです。気持ちの面での成長があったと思いますね。まだまだ戦いは続いていますから、これからも集中してやっていきたいです。


田邉光平選手


ーJユースカップを制しました。

率直にうれしいです。でも、相手にボールを持たれる時間が長くて、まだまだ自分たちのサッカーに持ち込むことができていません。そういう試合になってしまったので、個人的には悔しい気持ちのほうが強いです。


ー相手にボールを握られる展開の中で、しっかりと仕留めて4得点を挙げました。チームの強さを示すような試合になったのでは?

前には個性のある選手がそろっていて、(榊原)杏太をはじめドリブルで仕掛けていける選手たちに助けられているところがあります。守備においても(牛澤)健を中心に粘り強く闘うことができました。その結果として、4−0というスコアになったのかなと。ただ、これが反対の結果になっていてもおかしくないような試合でもありました。自分自身、もっとボールを引き出し、そこで相手を圧倒できるようになっていく必要があると感じましたね。


ー大会を通じて、多くのメンバーが試合に絡むことになりました。その中でタイトルを獲れたことをどのように評価していますか?

練習から強度の高いトレーニングをしていて、競争の激しいチームになってきたと思います。1年生でもスタメン出場している選手がいますしね。日頃の練習でも日本一を目指してやっていることが、誰が試合に出ても変わらない強さを発揮できている理由だと思います。


ー前半、相手選手が倒れて試合が中断した際、コーチ陣とコミュニケーションを取っていました。どのような修正をしていたのでしょうか?

相手が僕らのギャップを突いてくるシーンが多くあって、そこで自分一人ではなく、ほかの選手と連係しながら守っていこうと。そういう話をしました。


ー相手はプレッシングを剥がすのがうまいチームでした。

足元の技術に優れた選手が多くて、一人ひとりのポジショニングもうまかったです。なかなかボールを奪うことができなかったですけど、自分たちは「最後の最後で守りきればいい」と思っていました。


ー攻撃のリズムを作るだけでく、ポジショニングをはじめ守備への意識が非常に高かったように思います。

ギャップを使われてしまうと、ゴール前まで持っていかれてしまうと思っていましたから。守備の部分は試合が始まる前からコーチ陣からも強く言われていましたね。意識を持ってプレーすることができたと思います。


ー先制後にチームメイトが喜ぶ中、センターサークル内で相手の前に立ち、味方の帰陣を促す場面が印象的でした。

本当は喜びにいきたかったんですけどね(笑)。ゴールを取ったあとは危険だと思いますし、気持ちを切らせてはいけないと思っていました。


ー目標とする三冠まで、あと一つです。

まだリーグ戦が残っていて、ガンバとの勝ち点差はありますけど、油断をせずに1試合1試合を大切にして、勝ち点を積み上げていきたいです。優勝できるようにやっていきたいと思います。


ーチームとしての一体感が増してきているのでは?

今は取れる時に点を取ることができていますけど、そこで取れなくなった時に、自分たちの真価が問われるのかなと思っています。


ー最後にファン・サポーターにメッセージをお願いします。

今日もたくさんの方々が会場に来てくれました。ウォーミングアップを始めた時の声量の大きさには本当に驚きました。そこで全員が「やるぞ」という気持ちになったと思います。遠くまで来てくれた方々を日本一にできたことをうれしく思います。