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【The Scene】第31節神戸戦(前田直輝)

1011月

選手が自身のプレーを振り返り、瞬間的に思い描いていたイメージやその選択に至った理由を明かす『The Scene』。今回は、11月9日(土)のヴィッセル神戸戦で2ゴール1アシストを記録し、チームを勝利に導いた前田直輝にフォーカスし、プレーの真意に迫った。


 


 


 


 


―神戸戦では開始直後から仕掛ける姿勢を感じました。

ペース配分はあまり考えていませんでした。札幌戦や仙台戦は、90分間出場するために抑えていた部分がありました。ただ、今はそんなことも言っていられない。「前半で足をつってもいい」という気持ちでプレーしました。豊田スタジアムに入って、あれだけのサポーターの方々がいてくれるのを見たら、モチベーションが上がらないわけがないです。久しぶりのトヨスタでもあり、「ここでやらなきゃ」という気持ちにさせられました。


―立ち上がりは、相手の3バックにある程度ボールを持たせる守備を選択しました。

僕が(ジョアン)オマリ選手にいき、(宮原)和也が酒井高徳選手に引き出されて、その裏のスペースを使われる形が一番厄介だと思っていました。古橋(亨梧)選手は速いですからね。こちらのサイドはその3選手を抑えなくてはいけませんでした。(アンドレス)イニエスタ選手がこちらのサイドに流れてくるパターンもあり、「簡単ではないな」と思いながらプレーしていました。ただ、和也とは昨シーズンから縦の関係でプレーすることが多く、コミュニケーションを取りやすいので、守備面は連係してうまくやれていたと思います。和也は対人が強いから、後ろはある程度任せて、僕がいい意味で攻め残るシーンを作ることができました。2得点目はまさにそういう形でしたね。

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