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【動画】明治安田生命J1リーグ第29節 仙台戦 前々日監督会見

1710月
本日10月17日(木)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第29節のベガルタ仙台戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督が記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


―前節からの約2週間で充実したトレーニングはできましたでしょうか?

そうですね。いいトレーニングを積むことができたと思います。メンタル面も含めて、試合に向けた正しいアプローチができているという手応えを感じています。


―トレーニングではどういったことを重視したのでしょうか?

大きくわけるとフィジカル、メンタル、戦術とありますが、どれを重視したかというよりも、すべての部分をまんべんなくトレーニングしました。


―戦術的な動きがスムーズになってきた感覚はありますか?

通常は開幕までの2カ月ほどの期間で準備をしていくものです。その期間で、チームのスタイルに合わせてフィジカルコンディションも調整していく必要があります。以前もお話ししましたけど、今は優先順位を決めて、少しずつ浸透させていこうという段階です。選手たちはコンセプトを理解していると思うので、あとはそれをさまざまな状況に当てはめていくというところですね。どんどんやれるようになってきたと思いますよ。ただしそれはもともと時間が掛かるもので、時間が経つにつれてできるようになってきたという意味では、当たり前のことでもあると考えています。


―この期間で伸ばしていきたいと思っていた部分を教えてください。

少しずつ進歩していく、というよりは、次の試合で勝つためになにができるかが重要です。どこの部分を成長させていくかではなく、まずは勝利という結果を求めていきたいです。そのためにできる試合前の準備は、できるだけ高いモチベーションを持って選手をピッチに送り込むこと。そして試合を支配するために、相手がボールを持っている時は常にプレスを掛け続けて、マイボールになったらどんどん仕掛けていく。こちらが主導権を握る時間をどれだけ作ることができるかが重要だと考えています。


―できる限り試合を支配するためのトレーニングをしていると。

サッカーの試合において、全く同じ状況は2度と起こりません。同じようなプレーが出たとしても、その時の天候、気温といった環境が異なるでしょう。すべての状況に適応する必要がありますし、対戦相手によってそれも変化します。環境や対戦相手は我々でどうすることもできませんが、そこで我々がどれほどの準備ができるか。そういった要素も考慮すると、どう試合を支配するかは常に同じではありません。先ほど、どういったところにフォーカスして練習をしたかという質問に明確に回答しなかったのはそういう意味もあります。ピッチ上でのあらゆることを選手に意識させて、サッカーに向き合わせる作業を繰り返し行っているのです。


―対戦相手の対策は、起こりうる状況の中でも最も注意すべき部分を抽出してトレーニングしているということでしょうか?

毎試合、「この対戦相手と対戦するから今週の名古屋はこういうチームです」と極端なことをしているわけではありません。我々のスタイルは徐々に浸透し、確立していくと思います。その中で、微調整や必要であれば大きな修正をして、やり方をずらしていこうというアイデアです。戦術や戦略は、サッカーにも他のスポーツにも存在し、あるいはジャーナリストの皆さんにも存在しているでしょう。どの記事をどのような順番で見せるかで読者の捉え方も変わるでしょうし、「記事をどのように理解してもらうか」という戦術を駆使していることと思います。なので、戦術を考えるのは私だけではないですよね。そういう意味で、サッカーにおいての“戦術”という言葉は、戦略に基づいてピッチ上で行われるものということです。すべてのアクションは意図を持って行われています。


―仙台戦に向けて、どのような部分にフォーカスして準備しているのでしょうか?

勝利です。準備の質が良かったかどうかは、試合結果を見て振り返ります。今の段階では、すべての選手がすごくいい形でトレーニングできていると思います。自分自身も土曜日の試合を楽しみにしています。


―仙台の長沢駿選手に対しては、どのような対策を考えていますか?

彼の良さが生きるシチュエーションはハイボールだと思います。彼をどう抑えるかに加えて、そういったシチュエーションを生まれないようにするところから、対策を考えて伝えています。


―ホームとアウェイの違いも考慮して闘い方を考えているのでしょうか?

全員が同じ条件でプレーしているわけではありません。我々が天気を変えることはできませんが、我々の準備は変えることができます。試合を有利に進めるために最大限の努力をして、気づいたことは一つもおろそかにせず準備しようと取り組んでいます。名古屋は今、そういった取り組み方をしているのだと理解していただければと思います。


―仙台戦が、パロマ瑞穂スタジアムで開催される今シーズン最後の試合になります。

瑞穂は素晴らしいスタジアムです。名古屋の歴史は瑞穂とともにあると思います。瑞穂での今シーズン最後の試合で、しっかりと輝く名古屋を皆さんに見てもらいたいですね。そういった意味のある試合でもあるので、いい結果を出したいと思います。


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