NGE

【動画】明治安田生命J1リーグ第28節 大分戦 前々日監督会見

310月

本日10月3日(木)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第28節の大分トリニータ戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督が記者会見を行いました。


マッシモ フィッカデンティ監督


―今週は前節の広島戦で出てきた修正点を確認する作業が行われていました。チームの様子をどのように感じましたか?

まだ就任して10日くらいなので、すべての面について作業することは、本当はやらないといけないですけど、できません。目についたものをしっかりと修正していく。具体的に自分たちがやったところに対する修正になると、選手たちも理解が早いでしょうから、そういった点から手をつけていきました。


―ジョー選手やガブリエル シャビエル選手の個の力を利用して攻撃をしていく部分を練習していたと思います。

そういった練習でも、いろいろな部分について、いろいろな見方をして、いろいろな観点から見て、用意しないといけません。もちろんシャビエルもジョーもそういった作業をしましたけど、他のところをやらなかったのか。ポゼッションのところもしっかり時間を掛けてやりました。ただし、ポゼッションもなんのためにポゼッションするのか。その前提があってこそ、ポゼッションをすべきだと強く伝えました。サッカーというスポーツの中では、ゴールに結びつくために必要であったらポゼッションする。隙ができた瞬間には「ここは回し続けるのではなくて、仕留めにいく」という意識を持つ。そういった点についても作業しました。


―前監督はボールを保持するスタイルを志向していました。ポゼッションの練習においては、選手たちに動きの良さを感じますか?

そういった部分も含めて、さっきと同じような話になります。サッカーとは「私がどういったサッカーをする」というものではないのです。ポゼッションというものも、チームの中では大事です。逆に縦に入れないといけないこともあります。縦に急がないといけない場面もあります。「私はどちらかというと、こちらに寄っている」という偏ったやり方をしているわけではありません。違った角度から話をしていきますと、サッカーはすごい高いレベルの選手がそろっているようなチームであれば、「もしかしたら監督が必要ないのではないか」と思うところはあります。「グラウンドでサッカーをやってきて」と言ったら、彼らは勝手にいろいろなプレーを見せてくれるでしょう。しかし今は時間もないことですし、このチームであれば、こういった方向性を与えれば、彼らのクオリティーが存分に発揮されるだろうと考えて手を尽くしているところです。


―対戦相手の大分にはどのような印象を持っていますか?

今年はすごくいいプレーをしているチームの一つだと思っています。もしかしたら言い方が適切でないかもしれないですけど、今年のJ1の中で「サプライズ」と言ってもいいのかなと思いますね。スピードがあり、プレスもしっかり掛ける。守るところは人数を掛けて守る。逆に攻めるとなると、そこにもしっかりと押し上げて、人数を掛けている。そのあたりは名古屋との比較をする中で、同じようなインテンシティーの高さを名古屋側もやった上で、クオリティーの部分でしっかり勝負できる状態に持ち込めたら、こちらが有利な戦いをできるのではないかと見ています。


―最も注意すべき相手の特長は? また、そこに対する対策について教えてください。

我々が相手に対して縦に急げるようなスペースを空けていたら、大分は必ずそこを突いてくるサッカーをしてくると思います。そういった隙を作らない。そして試合中にそういった部分が出てきてしまった時にも、それを常に頭に入れた上で、「そこが狙われているんだ」と常に構えておく必要があります。また、真ん中で縦に急ぐのではなく、サイドを崩しに来た時には、少しでもクロスが上げられる状況であれば、アーリークロス気味に、最終ラインとGKの間にどんどん放り込んでくると思います。ゴール前に形を作って、フィニッシュで終わるということをしっかりやってくるチームだと思います。そこの対策はしっかり行っています。


―前節に和泉竜司選手がイエローカードをもらいました。これで丸山祐市選手、和泉選手、赤﨑秀平選手、米本拓司選手が累積警告が3枚という状況です。出場停止にリーチの掛かっている選手はどういった心境でプレーすべきだと考えていますか?

リーチが掛かっているからといって、もちろん激しいところは激しくプレーしてもらいたい。ルールの中でしっかりやるプレーを求めています。注意を欠かさないことで、そういったものを避けられると思います。ただし、どうしても無理な体勢からプレーをしないといけない状況はあります。そういった状況を避けられなかった時にイエローカードが出てしまうことはあると思っています。私の中でイエローカードはそういった時のために使われるものだと思います。悪質であり意図的なプレーでイエローカードが出る機会はないほうがいい。ある意味しょうがなくイエローカードをもらっている選手はいると思います。ハードにフェアにプレーしてくれと言うしかないと思います。


ー広島戦は4−3−3のシステムで臨み、途中で4−4−2に変更しました。

最初にどういうサッカーをしていくかというところで、後ろを4枚で構成することをベースとしました。広島戦の途中で配置を動かしたように、今後も試合の流れを見てやっていくつもりです。皆さんもそれに慣れてきて、名古屋はそれ(システム変更)が当たり前のことのようになっていくと思います。


ー今のチームに最も適しているシステムは4−3−3と分析していますか?

まだ10日ほどしか今のチームを見ていません。チームとしての形、ベースというのは、何カ月か経つことでできあがっていくものです。バランスを見失わないことに注意しながら、いい形を見つけていけたらと思います。1試合1試合、やりながらですね。彼らの良さを引き出す上で、最も適した形を見つけていきたいです。


ー今週の練習では選手たちの笑顔が多く見られたように思います。監督としてどのようなアプローチをしたのでしょうか?

選手たちには余計なことを考えず、すっきりとした状態でトレーニングに臨んでほしいですから、スタッフとしてそういった環境を用意していこうと。選手たちにもそういう雰囲気を作っていこうと話していますよ。もちろん、苦しくて厳しい練習もありますけど、選手がやりがいを感じているからこそ、そういう表情が見られているのかなと思います。


ー広島戦はパロマ瑞穂スタジアムでのホーム戦となります。

すごく多くのお客さんが入り、雰囲気の良いスタジアムです。スタジアムは色鮮やかに染まり、選手たちは大きな後押しを感じることにもなるでしょう。サポーターの皆さんには“12人目の選手”という気持ちを持って、一緒に闘ってもらえたらと思います。


※以上の監督会見の動画は会員さまのみご覧いただけます。

(残り: 622文字 / 全文: 3486文字)

この続きをみるには

この記事の続きは会員限定です。
JリーグID登録と購読手続が
完了するとお読みいただけます。