12月20日、グランパスで現役時代を過ごした玉田圭司氏が、2025シーズンよりトップチームコーチに就任することが発表された。2021年の現役引退後、V・ファーレン長崎のアンバサダー、昌平高校での指導を経て、7年ぶりの“グランパス復帰”。これまでのセカンドキャリアを振り返るとともに、新任コーチとしての意気込みを語った。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
20日、グランパスのトップチームコーチ就任が発表されました。就任までの経緯を教えてください。
玉田 昌平高校でいろいろな経験をさせてもらうなかで、僕としては「プロの世界で指導したい」という気持ちがより強くなっていきました。コーチ就任が決まるまで、本当に多くの方に相談させていただきました。小西社長とも食事をご一緒する機会があって、そのときに自分の思いを伝えさせてもらって、今回の発表に至りました。
オファーをもらったときの心情は?
玉田 素直にうれしかったですよ。グランパスは現役時代に最も長く在籍したクラブですし、特別な想いを抱いていましたから。
昌平高校ではさまざまな経験を積まれたかと思います。
玉田 特に監督になって以降の1年間は、さまざまなことを経験させてもらいました。インターハイで優勝したこと、(第103回全国高校サッカー)選手権(埼玉県予選)で負けてしまったこと、それ以外にもいろいろな経験をしました。いいことも悪いことも経験できたというのは、自分の中ですごく大きいです。もちろん、選手権の出場権を獲得できなかったことについて、選手たちにはすごく申し訳ない気持ちはありますけど、頂点とどん底を味わえたことはある意味で貴重な経験になったのではないかなと。僕自身も選手自身も、この経験が今後につながればいいなと思っています。
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